「ハッピーエンド」これが、マルコの希望だった。映画チョコレートドーナツは1979年アメリカで起こった実話をもとにした物語だ。ゲイの差別や偏見に苦しむカップルと、母の愛情を受けずにそだったダウン症の少年マルコ。母親の逮捕をきっかけに、3人での生活を勝ち取るのだが、そこに同性愛に対する差別と偏見が立ちはだかる。マルコを実の息子のように愛する二人。裁判でのやりとりは憤りを感じずにはいられない。
本当に人を愛するとはどういうことなのか、社会とはなんなのか?そんな事を終止考えさせられる。
8ミリフィルムで撮られた三人の幸せそうな映像が切なさとともに心に残る。
海援隊の名曲「贈る言葉」の有名な歌詞、「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」そんな言葉を映画を見終わったあと思い起こさせた。(★★★★)