rush
1976年のF1グランプリ。本当のF1ファンでこの年のニキ・ラウダとジェームス・ハントの戦いを知らない人はいないだろう。そしてニュルブルクリンクでの大事故。この惨劇がF1レーサーという職業の過酷さを世に改めて知らしめるきっかけとなった。
私自身もちょうどこの話をテレビ番組かなにかで偶然見て、こんな凄い世界(職業)があるんだと、F1に関心を持ち始めた記憶がある。
映画は、そんな二人のF1レーサーとしてのプライドと、命をかけて戦う男同士の友情を見事に描いている。二人の性格については、なんとなくは知っていたが、ドラマとしてエピソードを見ると二人の人間性の違いをリアルに感じる事ができる。そして二人を演じたダニエル・ブリュールとクリス・ヘムズワースの演技が良かった。とくにダニエルはラウダにそっくり。(特に口元)そしてしゃべり方や歩き方なんかも相当似てましたね。

監督はアポロ13のジョン・ハワード。徹底した取材による見事な脚本と妥協のない絵作りがすばらしい。とくにレースシーンは実際に当時の映像をみているような感覚に陥る。また、また、チームで車を作り上げて行く様子や事故が起こってしまう度に、車のレギュレーションが変わり、少しずつ安全性が確保されていくといった細かいエピソードもしっかり描いている。

最終戦の雨の日本グランプリ。マリオ・アンドレッティ、ジョディ・シェクターが絡むこの時のスターティング・グリッドは涙ものです。(★★★★☆)

◎Rush/プライドと友情
ニキ・ラウダ 不屈のチャンピオン (ドライバー・プロファイル・シリーズ)/ソニー・マガジンズ

¥1,733
Amazon.co.jp

Grand Prix 1976 ” In the Details” ( Joe Honda R.../Model Factory Hiro

¥3,300
Amazon.co.jp