ouchi日本が軍国主義に走っていた時代の人々の生活がどのようなものだったのか、そんな時代背景を思い浮かべながらこの作品を見た。この作品の舞台となるのは裕福な家庭であり、そこで働く女中からみた家族の物語だ。女中として奉公先の家族を支えるタキ。家族を思うがあまりに彼女がとった行動は、生涯彼女を苦しめる事になる。

主演の松たか子と女中役の黒木華の演技がとてもハマっている。現代のタキを演じる倍賞千恵子とのイメージ的な繋がりもよかった。

日本国民が無理な選択を強いられた時代。自分の意志で苦難を選ぶ事が尊ばれた時代。日本人が望む幸せとはなんだったのか?そんな事をこの物語の結末から考えてしまう。(★★★☆)

◎小さいおうちホームページ

小さいおうち/文藝春秋

¥1,660
Amazon.co.jp

ちいさいおうち/岩波書店

¥1,680
Amazon.co.jp