THE PRESENT はサーフィンをテーマにした映画だ。映画といってもこの作品は役者が役を演じるものではなく、実際のドキュメントを「PRESENT」というテーマでまとめた記録映画のようなしあがりになっている。
タイトルの「PRESENT」とは贈り物の意味ではなく、「現在」とは「存在」という意味を示している。
冒頭にその説明が解説されるのであるが、サーフィンの意義を宇宙の視点から定義しているところがすごい。
太陽系～地球～水～自然～人間←サーフィン、という設定だ。
つまり、サーフィンこそが、地球に生きる人間にとって、自然と共生し、その存在を実感できる最大の遊び（スポーツ）のひとつであるというのである。
しょうしょう大げさな感じがするが、そんな位置づけから、歴史的サーファーの紹介、インドネシア、アフリカ、ハワイなどのサーフポイント、サーフボードについての話など、サーフィンの映像とナレーションで映画は進行する。
まあ、こういった解釈はさておき、サーフィンの映画は見ていてとても気持ちがいい。チューブライディングするスローモーションの映像は波の裏側からとらえた水中映像は見ているだけでいやされる。
夏の終わりになると、少し感傷的になって、なぜだかサーフィンの映画を見たくなる。（★★☆）
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