黒沢明の「隠し砦の三悪人」をDVDで鑑賞した。この映画はスターウォーズに影響を与えた作品として有名なこともあって、たぶんこの役がC3POでこの役がハンソロ、きっとこのシーンはあのシーンというように、その先入観からどうしてもスターウォーズを意識して見てしまった。
物語は戦乱の世の中、勢力争いをしているある国の姫(雪姫)がとらえられるが実はそれは替え玉で、実際の姫は三船敏郎演じる武将、真壁六郎太が軍資基金とともに隠し砦で密かに反撃のチャンスをねらっているという設定になっている。
三船敏郎の荒ぶる演技、ライバルとの一騎打ちのシーンなど、とにかく痛快でおもしろかった。
この映画のリメイクが現在進行していて5月に上映される。キャストは雪姫を長沢まさみ、真壁六郎太を阿部寛が演ずる。(★★★★)

昨年の椿三十郎に続く黒沢作品のリメイクであるが、黒沢明のコンテンツ権利をデザインエクスチェンジが50%取得 したことや2010年が黒沢明生誕100年にあたる事(黒沢明監督生誕100年事業/AK 100 Project)から、今後、黒沢作品の映画やドラマへのリメイクがしばらく続くのではないかと思う。


◎参考サイト

東宝
隠し砦の三悪人<普及版>