さすらいのカウボーイ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

『さすらいのカウボーイ』 原題:THE HIRED HAND

1971年(米) ピーター・フォンダ監督作品

 

キャッチコピー

さすらいの果て-夕陽は男の肩に沈む
《イージー・ライダー》の悲痛な青春が 大西部を風のようにさまよう!

 

昨日のレビューはヘンリー・フォンダの主演作品でしたが、

本日は息子でニューシネマの顔ともいえるピーターフォンダの監督、主演作品。

 

ピーター・フォンダの面目躍如ともいえる西部劇で、

ニューシネマ的感覚で全編を貫いています。

 

美しく光が反射する川辺で3人の流れ者たちが遊んでいるオープニングから、

映像はオーバーラップを多用して逆光を利用した凝りに凝った造り。

 

垂れている釣り糸に、

金髪の女性の死体がかかる。

この先の物語の展開を暗示する。

 

3人の中で一番若い青年は、

海と太陽が輝くカリフォルニア行きを夢見ながらあっさりと殺される。

 

残されたピーター・フォンダは流れ者の生活に疲れ、

盟友オーレン・ウォーツとともに妻の元に戻る。

 

妻の元で使用人として平穏に暮らすことになったフォンダらだったが、

オーレン・ウォーツはかねてからの思いをかなえるため、

フォンダの元を離れ、カリフォルニアへ。

 

妻と娘の3人暮らしになったフォンダ。

しかし、幸せな生活は長くは続かず、

山賊に捕まってしまったウォーレン・ウォーツを助けにまた家を出ることになり・・・

 

芸術的ともいえる静かなタッチで物語は進みますが、

全体のイメージには『真夜中のカーボーイ』(1969)の影響があるように感じられる。

さらに深読みすれば、

ピーター・フォンダとオーレン・ウォーツのホモセクシャルな関係が暗示されているような気がした。

 

派手なドンパチを期待して観ると、

相当な肩透かしをくらいます。

 

70年代風のやるせなさが満載の作品ですが、

面白いかどうかは判断が分かれるでしょう・・・

 

 

 

懐かしい楽曲がいっぱい!

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