北北西に進路を取れ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

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北北西に進路を取れ』原題:North by Northwest
1959年度(米)アルフレッド・ヒッチコック監督作品。

さて、しばらく休憩しておりましたヒッチコック大会。
2ヶ月ぶりの第6弾は、ヒッチコック作品の中で一番のスケールで描かれている、
「北北西に進路を取れ」です。

閉所恐怖症的なサスペンスを描いていた「めまい」から一転。
007ばりの大活劇で展開する本作は、ラブロマンスも交えての痛快作。
意外な伏線、背中にナイフ、メモ、そして綿密なカメラワークと、
ヒッチテイストも満載。
この作品で開放的になりすぎたのか、自作では密室スリラーの傑作
サイコ
を撮ることになります。

広告会社の社長である主人公ロジャー・ソーンヒルが、ホテルでの会合中に電報を打つため席を外したとたん、
「ジョージ・キャプラン」という男に間違われ車で連れさらわれてしまう。

何のことか全くわからないロジャーは今度はその男らに命を狙われ、
さらに殺人犯として追われることとなってしまう。

一体ジョージ・キャプランとは何者なのか?
それに、自分を窮地から救ってくれた謎の美女イヴ・ケンドールの目的は?
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何故、自分は命を狙われなければならないのか?

???が続く物語をヒッチコックは映像で見せてくれます。
広大な畑の中で、軽飛行機で襲撃される場面は映画史に残る名場面。


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クライマックスでは、こんな場所での手に汗握る大活劇。

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最後までドキドキハラハラさせてくれて、
ラストでの見事なカットのつなぎ。
ニヤリとしてしまいます。

あとから知ったことなんですが、
このラストに登場する列車は男根の隠喩であり、
自身の映画の中で最もわいせつなシーンだと自ら語っていたということです。
(トリュフォー「映画術」より)
それを知ってから鑑賞すると、
ことごとく重要なシーンで使われる列車が意味を持っていることを、
改めて感じます。

いつも自分の作品にカメオ出演するヒッチコックですが、
この作品では2回登場。
どんなシーンに登場するかは、まだ観ていない方のために秘密にしておきます^^

理屈抜きの娯楽大作。
オススメです!



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