愛のむきだし | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記

8月・・・

暑い季節です。

そんな暑い季節に熱い映画のご紹介。


2009年度(日)

園子温監督作品。

『愛のむきだし』


全編これ愛の映画である。

凄いのは、「愛=勃起」と定義してしまったことである。

これほどテレもなく正面切ってこれをテーマとした作品があったであろうか!


主役の若者3人は、境遇こそ違うが、

両親に対してトラウマを抱えている。


そのトラウマがそれぞれの罪へと向かわせる。

盗撮、インチキ宗教、レズビアン・・・


あの時の映画日記


その罪同士が真正面から衝突し化学反応をおこし、

愛へと昇華する描写は見事ですらあります。


あの時の映画日記


西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラと3人とも奇跡といっていいくらい好演だが、

中でも新興宗教の幹部にまでのしあがっていくコイケを演じる安藤サクラがすごい。

これには誰も異論はないはずです。


あの時の映画日記

満島ひかりが新約聖書の愛の讃歌を絶叫するシーンも見ごたえあり。

素晴らしかった!


園監督の、自分が影響されたに違いない、

数々の映画へのオマージュも嬉しい。


237分の長編だが、上映時間の長さは気にならない。

もっと上映時間を長くしてもいいくらい。


後半は物語の展開を急ぎすぎた感がある。

やはり監督自身も上映時間を気にしてのことだろうが、

新興宗教から改宗する描写や宗教団体の本部に殴り込みをかけたあとの描写などに、

多少の矛盾を感じた。


校内での銃乱射事件なども、取ってつけたようになってしまったのは残念。


たど、堂々たる純愛エンターテイメントであることには間違いなし。

未見の方、必見!

(Rー15)


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