キルト綿を貼っていきます。
今回はキルト綿は表生地の裏に貼ります。
それぞれキルト綿と同じ名称の表生地を用意して下さい。
※2人用ポーチ土台の表生地は
「背面側」と「ふた側」の二種類ありますが、
キルト綿は土台という名称のものが
一種類しかありません。
それは表生地は縫い代が違うので
背面側とふた側のそれぞれ型紙を用意しただけで
縫い代がないキルト綿は同じ形なためです。
なので、背面側、ふた側
それぞれ「土台」と書かれたキルト綿を
貼ってください。
※そのために二枚用意しました。
そして、いらない紙A4二枚の出番です。
この紙はアイロンにキルト綿に付いているノリが
付着するのを避けるために用意します。
キルト綿の裏に付いているノリは
直接触れなくても熱を加えれば
表に滲んで出てきます。
その滲んで出てきたノリが
アイロンを汚し、ベタベタにしてしまうのです。
そのベタベタは専用のクリーナーではないと取れにくいので
次の作業に影響を及ぼします。
(布地がよごれたりする)
なので必ずいらない紙を用意して下さい。
そのいらない紙二枚に
それぞれ表と記載します。
つまり紙の表と裏を決めます。
先ほども書いたように
キルト綿から滲んだノリをこの紙に防いでもらうので
紙はノリで汚れていきます。
その汚れた面を気づかず、アイロン側にしてしまうと
せっかく紙を敷いて防いでたのに
意味が無くなります。
なので表と裏を決めて
裏が汚れる方!という意識付けのために書きます。
まず、アイロン台に
この紙の一枚をおもてを下にして置きます。
裏が上にきます。
これでアイロン台にノリが付着するのを防ぎます。
その上に生地を裏向きで置き、
その上にキルト綿を置きます。
つぶつぶのノリが付いている方が
生地側(下)です。
キルト綿は縫い代がないため、その分生地より小さいです。
縫い代線の内側になるようおいてください。
※はみ出ても良いです。
キルト綿に書いた合印を目安に使ってください。
その上に残りの一枚の紙を
おもてを上にして置きます。
この上からアイロンをかけます。
アイロンはドライで中温〜高温に設定し
温めておきます。
アイロンは普段のアイロンがけと違い、
スライドさせません。
上から押さえる感じでかけていきます。
一箇所あたり10秒ほど押さえます。
10秒経過したらアイロンを浮かせ、
今押さえた場所のすぐ横らへんにアイロンを置き、
また10秒。
このような感じでキルト綿は貼っていきます。
よくわからない方は
「接着芯 貼り方」でググると分かりやすい画像が出てくると思います。
ちなみにですが、
10秒おいたからといって
必ず付くとは限りません。
むしろなかなかくっつかないので
始めた反対側の布端まで10秒ずつ押さえたら、
最初の位置に戻り、
もう一度10秒ずつ押さえて〜を繰り返します。
なぜ、くっつくまで押さえ続けないかというと
溶けたり、焦げたりする可能性があるからです。
くっつかないからといって
一箇所を長い時間押さえ続けるのはやめましょう。
ちなみに本気で付かない場合は
キルト綿の上から霧吹きで水を与えてやると
ノリが溶けやすくなり付くと言われてます。
言われてます、っていうのは
やったんですけどあんまり違いが分からなかったからです←
かなり根気のいる作業なので
頑張ってください。
綺麗に貼り着き終わったら、
冷めるまでアイロン台に置いておきます。
ノリは冷える時に定着するので
冷めるまで動かすことは厳禁です。
で、気付いた方もいると思いますが、
キルト綿はかなり縮みます。
合印がズレズレだと思いますが、
あくまで貼るときの目安で書いただけなので
気にしないでください。
※なので縫うときはこのキルト綿の合印を
目安にしないようにして下さい。
一応、一旦冷めたら
反対側にひっくり返して
生地の表からもアイロンをかけてください。
※シワ伸ばしのため
また冷めるまでアイロン台に置いておいて下さいね。
これを各土台、1人用ポケット、2人用ポーチ側面①、ポーチ側面②
全てやります。
側面②は長いので
キルト綿の厚みのせいで裁断がズレ、
表生地より長い場合があります。
その場合はオーバーしているキルト綿を切って
調整してくれて構いません。
※表生地は調整したらダメです。縫製に影響がでます。
これでやっと縫うまでの下準備が出来ました。
次はいよいよ縫製です!