参観日の楽しみといえば、授業だけではなくロッカーや机の中を見たり、普段入れない教室を見られる貴重な時間。
中でも私が好きなのは、壁に飾られた児童画を見ること。
たいがい、学期毎に新しい絵が飾られていますよね。
娘小2のクラスにも、新学期早々に描かれた絵が飾られていました。
進級しての喜びがあふれる絵ばかり。
見ていて飽きなくて、最後まで居残ってた私です。
昔からどうってことのない絵を見るのが好きで、
大学時代(教育学科の初等教育専攻でした)のゼミでは、「絵から見る子どもの心理」なんていう、題名はかっこいいけど中味の薄〜い論文を書いたりしてました。
その頃読んだ本を引っ張り出してきて、親になった今、再読してみますと実におもしろい!
やっぱり子どもの深層心理が絵には出やすいし、それは幼ければ幼いほど出やすいものだな、と。
娘の新学期の絵には真ん中に大きな太陽が描かれています。
「太陽」って何の象徴(シンボル)だと思いますか?
心理学上では、 【太陽=父親のシンボル】なのです。
色や後光のかたちや、太陽がおかれているさまざまな状況から、その太陽を描いた子どもの父親のようすを読み取ることができるようです。
長くなるので、今日のところは太陽の色についてピックアップしてみますね。
太陽の色は父親の愛情の度合いを示すそうです。
何種類もあるので割愛しますが、いくつかご紹介すると(参照文献:88P)
●赤は普通によく見られますよね。
健全な父、温かい父、正常な家庭の父親、です。
●黄色い太陽は 多忙、不在、死亡、といった子どもに愛情が届きにくい父。
子どもは声をかけてもらったりしてほしいそうです。
●青一色の太陽は しつけの厳しい父親。
子どもを理解するよりも服従させようとする冷たい父。怖い父。
他にも 緑、茶、紫、白、黒など、それぞれ意味があります。
ここまでは色についてですが、他にも
太陽の後光は父親の手足(精神的な手足、愛情や干渉・支配)
画面からはみ出した太陽(位置)
沈みゆく太陽(日没、父親との隔たり)
雲に隠れた太陽(妻の叱言がうるさい、仕事等の障害)
水に映る太陽(病気・死亡)
などがあるそうです。
※参照文献・原色子どもの絵診断事典 日本児童画研究会編著 ・黎明書房
これが全てではないでしょうが、結構当たっていたりもします。
娘の絵を見ますと、
真ん中に大きく描かれた太陽、真っ赤で力強い。
そういえば・・・ここ1ヶ月ほど、夫の帰宅が早くなりました。8時半くらい、寝てなければ、娘はベットにいてももふっとんで玄関まで迎えに出向きます。
大好きな父親の下ににっこり笑った人物の絵。
もうこれだけで、「いい新学期スタートなのかな♪」とにやけてしまうわたしです。
が、過去には悲しい絵も描いていたんですよ・・・
(私が仕事に没頭しすぎてかまってあげられなかった5歳時の絵)
あまりにショックで捨てずに取ってあります。自分を戒めるためにも(^^;;
ちなみにアリと蝶が4匹なのは、娘に聞いたら「家族4人だから」と。
娘は「家族は4人(一人は、流産した2歳上の姉があの世にいる)」と思っているようで。
あれ?自分は真ん中にいるのにね。
娘は4人、4匹をよく描いてるのも、なにか深層心理がありそうです。
知れば知るほど不思議です、
絵と心の世界って。
さわりだけの今回の記事ですが、
子どもの描く絵、
観る視点をちょっと変えるとおもしろいです.
「子どもが描く絵の心理 続き 母親のシンボルは」
https://ameblo.jp/hakkuhakku/entry-12268806737.html