中東・北アフリカ:エジプト・モルシ大統領、初の国連演説:イラン大統領が国連総会で演説 | 端事些事のブログ

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中東・北アフリカ:エジプト・モルシ大統領、初の国連演説:イラン大統領が国連総会で演説


エジプト:

エジプト大統領:独裁崩壊後初の国連演説 民主化進展強調(毎日新聞 2012年09月27日 10時26分)
エジプトのモルシ大統領が26日、国連総会の一般討論で初演説をした。ムバラク独裁政権崩壊後、今年6月に就任したモルシ大統領は「私は、初めて民主的に選ばれた文民のエジプト大統領だ」と民主化の進展を強調。国際社会が取り組むべき課題として、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立に言及した。

 モルシ大統領は、イスラエルとの和平交渉が中断する中、パレスチナの人々の「自由と尊厳」が実現しない状況を許しているのは、国際社会の「恥だ」とし、イスラエルにすべての占領地からの撤退を求めた。

 一方で「国際的な合意の履行を確約する」とも語り、イスラエルとの和平条約(79年締結)の変更を求めることはないとの考えを示した。

 内戦化したシリア情勢については、アサド大統領に対し政権移行を要求。ただ軍事介入には反対し、「地域的、国際的な枠組み」での解決を求めた

 また、イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱した米国の映像やフランスの週刊誌の風刺画に対する抗議が世界で広がったことについて「憎悪をかき立てるものは尊重しない」と述べ、表現の自由にも一定の制限が必要との考えを示唆した。

 この日は、エジプト同様に中東の民主化要求運動「アラブの春」の一環で政権交代が実現したイエメンのハディ大統領も一般討論に初めて登場。演説冒頭で米国製映像に触れ、国家の信条を冒とくするような事例では「表現の自由を制限すべきだ」と明言した。

 シリア情勢については、「選挙を通じた平和的な政権移行が唯一の選択肢」と述べ、アサド政権と反体制派に対話を呼びかけた

/*内戦化したシリア情勢については、アサド大統領に対し政権移行を要求。ただ軍事介入には反対し、「地域的、国際的な枠組み」での解決を求めた*/ 4カ国会議の事かな。

エジプト大統領 国連で初演説(9月27日 7時2分 NHK)
中東で民主化のうねりが起きた、いわゆる「アラブの春」を受けて就任した、エジプトのモルシ大統領が、26日、国連総会で初めて演説し、イスラム諸国と非イスラム諸国との相互理解の重要性を訴えました。

イスラム勢力出身として初めてのエジプト大統領となったモルシ氏は、26日、国連総会で初めての演説に臨みました。
この中で、モルシ大統領は今後の国造りについて、「エジプトは法律と民主主義、それに人権を尊重する現代国家への道を歩んでいる」と述べ、民主化プロセスを推進していく考えを強調し、エジプトがイスラム色を強めるのではないかという懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
また、アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者を侮辱しているとして、イスラム諸国で反米デモが広がったことを念頭に、「世界でイスラムへの誤解や差別があることは受け入れがたい」と批判しました。
そのうえで、「イスラム諸国とそれ以外の国との相互理解が重要だ。誤解をなくすための努力が必要だ」と述べ、非イスラム諸国に融和を訴えました。
演説では、反米デモなどを巡ってアメリカについてどう言及するか注目されましたが、直接的な批判は避け、多額の経済援助を受けているアメリカへの配慮をにじませました

・エジプトの“イスラム化”に反対
モルシ大統領の演説に合わせて、国連本部の前には、26日、エジプトでイスラム色が強まることに警戒する100人以上が集まり、抗議デモを行いました。
デモの参加者の多くはアメリカ在住のエジプト人で、「エジプトをイスラム国家ではなく、市民国家に」などと書かれた紙を掲げながら、「モルシ政権を打倒すべきだ」とか「アメリカはモルシ政権への経済援助をやめるべきだ」と訴えました。
デモに参加した女性は「エジプトでは、イスラム勢力が力を増し、キリスト教徒など少数派が虐げられるようになってきている。宗教や性別などに関係なく、すべての人に権利が平等に与えられる国になってほしい」と話していました。


イラン:

イラン大統領が国連総会で演説、「覇権国家による脅しがまん延」(2012.09.27 Thu posted at 09:56 JST CNN)
(CNN) 米ニューヨークで開かれている国連総会で26日、イランのアフマディネジャド大統領が演説した。同大統領が国連総会で演説するのは8回目で、今回が大統領任期中の最後の演説となる。これまでの激しい口調は影を潜め、懐柔的ともいえる姿勢で臨んだ。

アフマディネジャド大統領は演説の中で、「覇権国家の核兵器と大量破壊兵器による軍事競争や脅しがまん延するようになった」と述べ、イランもそれに脅かされていると強調。「野蛮なシオニストがわが国に対し軍事行動の脅しをかけ続けているのは、その現実の実例だ」としてイスラエルを牽制し、兵器開発を追求する列強国の姿勢にはダブルスタンダードがあると指摘した。

一方で、イランは世界的視野を持っていると強調し、「(世界の)平和と安定、平穏をもたらすためのあらゆる取り組みを歓迎する」と述べた。

米国とカナダ、イスラエルの代表団はこの演説を欠席した。一方、過去のアフマディネジャド大統領の演説では抗議の退席がほぼ恒例となっていた欧州の代表団は、今回は退席しなかった

「覇権国家」。まあアメリカのことだろうな。