オバマ大統領がエジプト次期大統領と電話会談(06/25 10:47 テレ朝)
エジプト大統領選挙の結果を受けて、オバマ大統領は早速、次期大統領となるモルシ氏と敗北したシャフィーク氏とそれぞれ電話会談を行いました。
オバマ大統領は、モルシ氏に対しては引き続き、エジプトの民主化を支援すると伝えたうえで、今後もアメリカとエジプトが緊密に協調していくことを確認しました。シャフィーク氏には、エジプトが一つにまとまるために力を尽くしてほしいとし、軍最高評議会に自制を促しました。また、ホワイトハウスは報道官名で、「モルシ氏は、すべての政党や有権者と協議して国の一体化を進めることが重要だ」「エジプトの役割は地域の平和と安定の柱だ」などと強調する声明も出しています。イスラム原理主義の政権が誕生することで、アメリカも警戒感を強めていることが伺えます。
米大統領が祝意 エジプト大統領選(2012.6.25 10:50 産経)
オバマ米大統領は24日、エジプトの次期大統領に当選した自由公正党のモルシー党首と電話会談して祝意を伝え、エジプト民主化への支援を続けていくことを強調した。ホワイトハウスが明らかにした。
オバマ大統領はモルシー氏に「相互尊重」に根ざした関係の深化と「共通利益の前進」のため協力していきたいとの意向を伝え、モルシー氏も米国の支援を歓迎したという。
また、オバマ大統領は大統領選に敗れたシャフィーク元首相にも電話をかけ、国民の団結と民主化プロセスを支援するため、今後もエジプト政界での役割を果たすよう促した。
ホワイトハウスは大統領の電話会談に先立ち、カーニー大統領報道官が声明を発表。「地域の平和と安全保障、安定の支柱となってきたエジプト政府が、その役割を継続していくことが不可欠だ」と指摘し、名指しを避けながらもイスラエルとの安定した関係を維持するよう求めた。
米大統領、モルシ氏に電話で祝意 民主化支援を継続 (2012/6/25 12:07 日経)
オバマ米大統領は24日、エジプト大統領選に勝利したモルシ氏に電話し、祝意を伝えた。同時に「エジプトの民主化を支援し続ける。米国とエジプトの共通の利益のために緊密な連携を取っていきたい」と表明。これに対しモルシ氏は米国の民主化支援に歓迎の意向を示した。
オバマ政権はエジプト大統領選後の情勢混乱から同国の民主化への動きが後退する事態を懸念していた。オバマ氏自らがモルシ氏に直接電話することで、米政府による民主化の支援継続をエジプト内外に訴える狙いがある。
オバマ氏は敗北したシャフィク元首相にも電話した。選挙での健闘をたたえたうえで、エジプトの民主化のために政界で重要な役割を担うよう求め、モルシ氏への協力を促した。
これに先立ちカーニー米大統領報道官は今回の大統領選は民主化に向けた「一里塚」とする声明を発表。モルシ氏には女性やキリスト教徒らの人権を尊重するよう要請した。
エジプト民主化支援継続を強調=シャフィク氏にも協力訴え-米大統領(2012/06/25-09:20 時事)
【ワシントン時事】オバマ米大統領は24日、エジプト大統領選で当選したモルシ氏に電話で祝意を伝えるとともに、同国の民主化を引き続き支援していく方針を強調した。また、僅差で敗れたシャフィク元首相にも電話をかけ、国民団結と民主化推進に尽力するよう求めた。
オバマ政権は、双方が勝利を宣言していた今回の大統領選決選投票の結果確定を受け、情勢が混乱することを懸念していた。両陣営に速やかに働き掛けを行うことで、民主化継続に向けて協力するようくぎを刺した形だ。
まず1つには、米政府は、ムスリム同胞団系で、イスラム系である、モルシが大統領になったことを喜んではいない。
エジプトの民主化運動組織は、軍政が米政府と通じて様々な妨害をしているという認識だ。
また1つには、
/*両陣営に速やかに働き掛けを行うことで、民主化継続に向けて協力するようくぎを刺した*/ とあるが、
米政府が言う「民主化」とは、エジプトの(あるいは世界の)大多数の一般人が望む「民主化」ではない。
米政府が言う「民主化」とは、アフガンやイラクで米政府が戦争の口実として使っている「民主化」である。
エジプトの圧倒的多数が参加した(第一段階の)民主化運動の旗には「反米」「反ムバラク」が書かれていた。
今は、「反米」「反軍政」だろうか。。。(俺的には、民主化運動の第二段階と呼んでいる)
また1つには、今の時点で米政府が望む「民主化」は、、、
/*僅差で敗れたシャフィク元首相にも電話をかけ、国民団結と民主化推進に尽力するよう求めた*/
つまり、「何とか、モルシにくっ付いていろ、出来れば、政権にもぐり込め」と言うことだ。
また1つには、これが最も米政府が頭を抱える問題だが。
/*名指しを避けながらもイスラエルとの安定した関係を維持するよう求めた*/ ってのは、
ムスリム同胞団系で、イスラム系である、モルシ大統領は、当然ながら、イスラエルとの関係に距離をおく。とした。
エジプトは、今後、パレスチナ側に支援するだろう。
そうなると、シリア問題でも、米欧にとっては、動きにくくなる。
イラク、そして、対イラン政策にも、米欧に不利に影響してくる。
中東・北アフリカ地域で、米欧に不利な民主化運動が、進む。
米政府は、モルシ大統領を歓迎していない。
また1つには、これは、完全な、俺的妄想だけど、、、
米政府は、モルシというよりも、エジプトの民主化運動を恐れている。
と言うのは、大統領選においてモルシは、エジプトの民主化運動に接近した。
そのおかげで、米政府と軍政と旧政権の策略を跳ね除けながら、選挙に勝てた。
(俺的には、彼らが「僅差で負けたことにしておこう」と決断したのだと思っていたりする)
それほど、民主化運動を米政府は恐れている。
米政府が、モルシにお祝いを言ったりしているのは、民主化運動と手を切らせようとしているのだと思う。
と言うのも、これからすぐに、エジプトでは、軍政から民政への移行や、議会再選挙や、新憲法作成などの重要な課題がある。
パターンからして、米政府は、この過程でも、裏から何か仕掛けようとするだろう。
勿論、エジプトの民主化運動は充分警戒しているだろう。
ま、いつもの、俺的な妄想だけどね。
いずれにしろ、エジプトの民主化運動の動向は、中東・北アフリカ地域の民主化運動に大きな影響を及ぼす。
それは、日本を含む世界の民主化運動にも影響を及ぼす。
これは、ジャスミン革命以降、顕著に現れた傾向だ。
報道されなくても、表面化しなくても、これからもそうだろうし、お互いに作用し合うだろう。