今回は具体的にどうやってつけるのか?と燗酒道具の説明をしたいと思います(^ ^

まずお酒を温めることを「燗をつける」言います!

付け方にはいろいろとありますが、一番良いとされているのは湯煎での方法です。

これは全体の温度が一定に、さらには徐々に上がっていくため良いとされています!

そのため電子レンジのような一部から温度が上がっていくようなものは味が悪くなる場合があるので注意が必要となります。

さて湯煎と言ってもこれまたいろいろとありますが、家では鍋で湯を沸かして徳利で温める?!イメージでしょうか。

プロは当然、鍋を使うわけにはいかないのでこちらの酒燗器(しゅかんき)を使うのが一般的ですね!

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上から見た状態

中に水を張ってスイッチを入れると設定した温度に保ってくれます。


専門店以外では電子レンジや、一升瓶を逆さまにして使用する機械を使ったりしますが、これらは美味しい燗酒を作るには不向きですね。。

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当然ですが何でつけるか?も重要になりますが、錫(すず)でつけるとより美味しくなると言われており、私も実感しています!

熱伝導率も高いので感覚で言うと液体をそのまま温めているような感じで扱いやすいという点も素敵ですね♫

そのためアンツリでは純度の高い錫ちろりでつけています(^ ^

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蓋があるので香りも飛びません


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これは専用の温度計!

上には温度、下にはパッと見てわかりやすくなっていますね。

専門店でも使っているお店はよく見かけますが私は使いません。。

これにはいろいろと書きたことがありますが、ここで話すと長くなるのでまたの機会に!

じゃあ温度がわからなくてつけているのか?と言われそうですが、練習すれば手で触れば温度がわかるようになるんですよ~(^^


さあ、実践です!

このお酒を燗つけしてみましょう!

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白隠正宗 特別純米 火入れ 常温5年熟成


皆さんならどの程度温めますか??

一度つけたことのあるお酒ならこれくらい!と言えると思いますが、初見ではさてどうするか?!

ある程度の知識がある方であれば、銘柄でどのような酒質かわかるので前回書いた温度帯の中から予想してつけていきます。

それもわからない場合は香りと味で判断します!!

あっ、毎度お馴染みですこれは私の完全なる独学なのであくまで私流ということで。


お酒をちろりに入れて湯煎します。

設定温度にもよりますが、数十秒経つとお酒が温まってきて冷では感じなかった香りが広がり始めます。

少しちろりをくるくるさせると香りが立つので嗅ぎやすいですよ~


ここでさまざまな香りがありますが、簡単に説明すると重要なのは2点!

アルコールお米の香りです!

温めればアルコールの香りも目立ってきます。それをいかに抑えるか??が非常に重要。

燗酒のイメージが悪い大きな要因の一つに香りが臭い=アルコール臭い!が上げられるからです。

そしてお酒によって全く違う温度帯で出てくるお米の香り!

これを見逃して(嗅ぎ逃し)ていはいけません!!

ここが一番美味しく呑めるポイントとなるからです♪

ただし、お米の香りがするのにアルコールのにおいもする。

もしくはお米の良い香りがする温度帯がいくつもある、またはずっとする等、一筋縄ではいかないのが燗酒!

だから奥が深いのですが、あまり小難しいことを考えずにお燗を付ける時は・・・

①アルコール臭を飛ばす
②お米の良い香りがしたら呑む


これだけまずはしっかり頭に入れておいてください(^^

後は味見して美味しければOKです♪


だいぶ長くなってしまいましたが、次回はどうやったらアルコール臭さが飛ぶのか?などのテクニック中級編?を書きたいと思います~


さあ今日も頑張るぞ!