昨日、氏子のお婆さんが、お蔭さんで孫が私立中学受験に合格しましたとお礼参りに来られました。初詣の時にお孫さんと祈願絵馬に願いを託し合格を祈願したのですが、合格されて良かったです!。


でもね~、私らの頃とは大違いです。昔は小学校卒業と同時に地元公立中学に入学するのが当たり前で、よっぽど頭のいい子だけ国立大の附属中学に進みました。

ですが、今は、私立中学や県立の中高一環校への受験という選択肢や、通学区域外の市立中学への指定校選択制度(越境入学)なんてものもあります。

そのうち、首都圏並みに、幼稚園や市立小学校へのお受験なんてのも当たり前になってくるのかも知れません!。

さて、今朝の新聞を見開くと、作家の陳舜臣(ちんしゅんしん)氏が亡くなられたと報じていました。90歳でした。

私は、氏の中国を舞台にしたスケールの大きい歴史小説が大好きで、ほとんどの作品(小説・随筆・評論)を読破いたしました。

三国志のスーパースターで劉備の名軍師であった『諸葛孔明(しょかつこうめい)』や、チンギスハンに仕えた天才宰相(さいしょう)の生涯を描いた『耶律楚材(やりつそざい)』が特に面白かった!。


ですが、なんといっても三皇五帝の伝説時代から宋の滅亡までの、中国史書のエッセンスを集めた大作『小説十八史略』が超面白いのです!。

これは、毎日新聞社から刊行された愛蔵版なのですが、ぶ厚くって完読するのに最低2ヶ月はかかります。


文庫本にすると12巻となるのです。

もう何度も読み返しているのですが、「酒池肉林(しゅちにくりん)」「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」「四面楚歌(しめんそか)」などの、今に伝わる有名な四字熟語の起源や解説…。

それに、中国史のさまざまなエピソードを切れ目なく羅網していて、名君や名宰相が登場するかと思えば、暗君や悪徳政治家、それに悪女によって国が亡びるなど、国の興亡劇がくり返される様は現代でも反面教師となります。


そして何と言っても、陳舜臣氏と並ぶ歴史小説家の双璧といえば故・司馬遼太郎氏ですよね~!。


私は、学生の頃から司馬遼太郎氏の小説や紀行文もほとんど読み漁りました。

司馬氏の方が陳氏より1年年上なのですけど、お二方とも大阪外国語学校(現阪大外国語学部)を卒業され、同じく直木賞を受賞されております。

それで、お二人とも共通するのは、登場人物やその関係する人物の来歴や、地名、風土、ことわざの由来など詳細に書き添えられており、、はは~ん、なるほどなと非常にタメになることです!。

同じ歴史小説や時代小説でも中国ものとなると、人名・地名を覚えるのが大変なのですが、読み切ったあとの爽快感がたまりません。

今売れっ子の歴史作家の宮城谷昌光氏や安倍龍太郎氏、火坂雅志氏などの作品も読んでいて面白いのですが、到底両巨頭の足元にも及びません!。


陳氏は老衰で亡くなられたそうですが、折しも昨年5月、出身地の神戸に
陳舜臣アジア文藝館がオープンしました。


もう陳氏の新作が読めないのは誠に残念ですが、最後の作品(小説)となった、『曹操残夢~魏の曹一族』(平成17年)をもう一度読み返してみようかと思います。

謹んで哀悼の誠を申し上げる次第です。


で、一度でいいから酒池肉林を体験してみたいものであります~。(*v.v)。

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