一昨日の日曜日、朝刊を読んでいると作家・村松友視氏のエッセイが載せられていた。


それには、「万年筆、革靴、それに腕時計…これは、私が中学生から高校生になるときの三種の神器みたいな買い物だった」と書かれていた。


三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのしんき〔じんぎ・しんぎ〕)とは、天孫降臨(てんそんこうりん) の際に、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天照皇大御神から授けられたという八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、草薙剣とも)のことで、歴代の天皇様が継承されてきた三種の御神宝のことである。


ではあるが、この三種の神器になぞらえて、戦後の豊かさや憧れの象徴として、家電製品の電気冷蔵庫、電機洗濯機、白黒テレビが三種の神器と呼ばれるようになったが、神主的には誠に畏れ多いことであるが、以下の文章を書く上であえて使わせていただくのでお許しあれ。


話を本題に戻すが、当時合格祝いや入学・進学祝いには万年筆を贈るのが流行した。そして、革靴と腕時計を合わせた学生の三種の神器を贈られると、少し大人びた気分になったものである。


私も、祖父からは万年筆、母から靴、母方の祖母から腕時計を買ってもらった。


今どき、万年筆を持っている学生なんていないと思うが、高価な万年筆は、学生服の胸ポケットに刺しておくと誇らしく感じたものである。


今でもモンブラン(ドイツ)の万年筆は高級品だから、必然と国産のプラチナかパイロットとなるのだが、私は当時発売されたばかりのパイロット ミューという、ペン先から本体ボディ一体型の流線型万年筆を買ってもらった。


靴は定番中の定番、リーガルの黒ローファーで、腕時計は、当時流行した9面ガラスカットのセイコウ アドバンは誰でも持っていたので、デザイン重視のシチズン カスタムV2というゴールドインデックス(金文字盤)のものを欲しかったが、金沢の時計店のどこにも置いていなかった。


それで、旧志雄町(現宝達志水町)の母の実家へ行った折、祖母が時計を買ってやるというので羽咋市商店街の時計店へ行ったのだが、金沢に無いのに能登の時計屋にあるわけがないと高を括っていたら、なんとあったのには驚いた!。


なお、今の学生達にとっての三種の神器の第1位は、何と言っても携帯電話であろう。ウチの子たちには、高校生になるまで絶対に与えないと宣言したのでそのとおりにした。私は小学生や中学生に携帯を持たすべきではないと思っている。


長女の時は、携帯に、香林坊アトリオ4Fのリーガルシューズで買った、クラークス ナタリーというワラビーシューズを贈った。


長男の場合は、やはり携帯と、名古屋の名鉄百貨店1Fの腕時計セレクトショップのチックタックで買った、スウォッチ ハミルトンのカーキーフィールドオートというシリーズ時計を贈った。当時、伊勢の神宮道場で3月に神社本庁の神宮大麻増体に向けての研修会に参加しての帰りに寄ったものである。


次女には、スマホのみだが、長女や長男の時は、携帯電話を新規登録や買い替えする場合は特典があって安価で手に入ったのだが、今はすごく高いのでスマートホンだけとした。


現代の学生達にとって、新三種の神器といえば、スマホ、SMS、クラウドではないだろうか?。


そして、戦後の高度成長期、もはや戦後ではないとの経済白書により、三種の神器といえば先述した、電気冷蔵庫、電機洗濯機、白黒テレビではあるが、その後洗濯機が当たり前のようになって、自動車に取って代わられた。


巨人、大鵬、卵焼き世代に移行すると、クーラー、自動車、カラーテレビが、新・三種の神器と喧伝された。


下って、10年前に当時の小泉首相が、「現代の三種の神器は、薄型テレビ、カメラ付き携帯、食器洗い乾燥機」と言わしめたが…。


今の世は、スマホ、エコカー(ハイブリット車)、薄型テレビ。


あるいは、パソコン、スマホ、タブレットと言われている。


10年後、20年後の新・三種の神器は、はたして何に進化するのだろうか?。


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