私は小学生の時からずっとNHK大河ドラマを見続けているのですが、今年は、松山ケンイチ主演による『平清盛』が放送中ですけど、来年は綾瀬はるか主演による『八重の桜』に決定しております。
当初はまったく別の作品を計画していたそうですが、昨年、東日本大震災が発生したことを受け、NHK内部で東北復興を支援する内容にすべきだとの意見が多数を占め方向を転換したのだそうです。
福島県会津出身の八重は、会津藩の砲術指南の山本家に生まれ、裁縫よりも鉄砲に興味を示す活発な少年のような少女時代を過ごし、兄の覚馬(かくま)を師と仰ぎ、会津戦争では断髪し男装して大砲台の指揮を執り戦い「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれたのだそうです。
しかし、会津藩が敗れ、夫とも離婚し、敗北を受け入れた八重は鉄砲を捨てて「知識を深める」ことに生きがいを見出します。その後に出会った同志社大学の創設者である新島襄(にいじまじょう)と再婚します。
八重は男女平等を強く望み、自分らしく生きる姿が周囲から自分勝手に見えてしまい「天下の悪妻」と世間から言われる事もありましたが、夫・新島襄はアメリカで西洋文化に触れていたことから八重を理解し、奇抜な八重の生き様を「ハンサムウーマン」と称したそうです。
八重は晩年に日清戦争、日露戦争で篤志看護婦(自ら志願し戦傷病兵の看護にきた女性)として参加しており、「日本のナイチンゲール」としても後に評価されました。会津戦争をはじめ二度の大戦を身をもって体験する八重が、立ち止まらず明日に向かって歩き出す姿を描く…、とのことです。
ですが、その根拠として…。
1、平成26年は真田幸村(幸繁)が没して400年の節目であること。
2、来年度も含めた、過去10年間の大河ドラマを検証してみると…。
時代も、「平安」「幕末」と続くと、次は「戦国」しかないでしょ!。
巷では昨年連続テレビ小説『おひさま』のヒロインを演じた、井上真央ちゃんが再来年の大河ドラマ主役に内定とのうわさが流れており、紅白歌合戦の紅組司会をつとめたのは、そのつなぎのためだといいます。ですが、綾瀬はるかに続いて2年連続で女性が主役というのはまずあり得ません!。
3、「戦国武将ランキング」では、一番好きな武将は真田幸村がダントツの1位であること。また、父・昌幸は6位、幸村の舅の大谷吉継は7位(幸村の正室は吉継の娘・竹姫)、幸村の兄で後の松代藩真田本家の祖となった信之は44位、幸村の祖父で、真田家の中興の祖となった幸隆は45位となっております。
そして、幸村の兄・信之の舅(正室・小松殿の父)で徳川四天王の一人であった本多忠勝(平八郎)は、なんと12位なんですよね~。徳川家武闘派筆頭の猛将で、家康の三河時代から仕え、生涯大小50余度の戦いをくぐり抜けても傷ひとつ負わなかったといい、「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」の落書をもって敵からも賞賛されたんですよね。愛槍の「蜻蛉切(とんぼきり)」は超有名です。笹穂型の大身槍で、穂先に止まった蜻蛉が真っ二つになったという逸話からこの名が付き、「天下三名槍」の一つに数えられているのです。
と、私の大好きな武将である、本多平八郎忠勝のこととなるとついつい力が入ってしまいましたが、このほか、武田信玄・勝頼と山本勘介をはじめ二十四将、上杉謙信・景勝、直江兼続、今川義元、北条氏政・氏直、織田信長とその軍団、明智光秀、豊臣秀吉とその恩顧の大名達、徳川家康・秀忠とその十六神将など歴史上の武将・人物がわんさか登場します。
4、大河ドラマ誘致合戦でも立地的に優位で、「真田」を取り上げたことがない。
NHK大河ドラマでは、「真田一族」は脇役では何回か登場していますが、テーマとしたものは一回もありません。唯一、昭和60年4月から翌61年3月まで、「水曜時代劇」(NHK新大型時代劇)として全45話にわたって放送された池波正太郎原作の『真田太平記』があります。その時は、幸村=草刈正雄、兄・信之=渡瀬恒彦、父・昌幸=丹波哲郎が演じました。
大河ドラマを「誘致」して地域振興につなげようと、全国の自治体の売り込み合戦が盛んです。特定の人物やテーマを約1年間取り上げる大河ドラマの舞台になると、観光客増や関連商品の販売による経済活性化が見込まれるため、各地の期待は大きいのです。
当県や富山県では、倶利伽羅峠(富山県小矢部市ー石川県津幡町)の戦いで平家の大軍を打ち破ったとされる『木曽義仲と巴御前』を主役としたドラマを期待していますし、兵庫県姫路市も豊臣秀吉の軍師だった『黒田官兵衛』を、三重県津市は『藤堂高虎』、鹿児島県は『島津義弘』など誘致を競い合っていますが、やはり、長野県上田市が招致を推し進めている 『真田三代』で決まりでしょうね。長野県東部の東信地方は取り上げられたことがあまりありませんからね。
なんたって、上田城内には眞田神社 が鎮座ましましていますものね!。
5、原作が優れていて、しかもNHK出版より発行されていること。
『天地人』の時もそうでしたが、信濃毎日新聞に連載された、この火坂雅志の『真田三代』もNHK出版より出されているということは、その布石ではないでしょうか!。
小説の詳細は、昨年12月11日付で、日本経済新聞に文芸評論家・細谷正充氏のその書評 が載せられているので、一読くだされ!。
まあ、ごていねいに伝説上の架空の人物とされる「真田十勇士」まで登場するのですから、あきらかにテレビ放映を狙ってのキャスティングですよね。
真田十勇士とは、真田幸村に仕えたとされる10人の勇士のことです。つまり、猿飛佐助、霧隠(きりがくれ)才蔵、三好清海(せいかい)入道、三好伊三(いさ)入道,穴山小介、海野(うんの)六郎、筧(かけい)十蔵、根津甚八、望月六郎、由利鎌之助をいうのです。ちなみに、俳優の根津甚八はこの十勇士に由来するのだそうです。
みなさんも、昨秋刊行されたこの『真田三代』上・下刊をぜひ読んで、再来年の大河ドラマの原作となるよう共に祈ってくだされ!。
なお、今年の6月に次々期大河ドラマがNHKによって決定、発表されます。
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