塩梅(あんばい)という言葉があります。


塩と梅酢が調味料の基本であるというところから出た言葉です。いわゆる味というものはこの二つのほか、甘・辛・苦(かん・しん・く)の三つが加わって五味が基調になります。


そのうち辛味は生姜(しょうが)、山葵(わさび)、芥子(からし)などで、これらは純粋には香味料(こうみりょう)。香辛料(こうしんりょう)となると山椒(さんしょう)、葱(ねぎ)、紫蘇(しそ)などの薬味(やくみ)が加わります。

さて、辛味のことが初めて出てきた話に、古事記中巻、神武天皇ご東征の条、つまり賊徒・長髄彦(ぞくと・ながすねひこ)を討(う)たれた項に…。


「みつみつし 久米(くめ)の子等が垣下(かきのもと)に植ゑし椒(はじかみ) 口ひびく吾は忘れじ 撃ちてし止まむ」


というくだりです。なお、「久米の子」とは、神武天皇に従った軍隊のことです。


ここでの「椒=はじかみ」は「和の椒(わのはじかみ)」である山椒と解されていますが、その後中国渡来の「生姜」も「呉の薑(くれのはじかみ)」と呼ばれるようになりました。(※中国は日呉れる国であることから)


「はじかみ」とは、歯で噛(かん)んで辛いもののことをさします。その生姜や山椒などの辛いものの古名(こみょう)を名乗るのが当・波自加彌神社(はじかみじんじゃ)です。古くは、「波自加」「波自加」とも表記されました。


若葉の繁る毎年6月15日には、「波自加彌大祭(はじかみたいさい)」がおこなわれ、「生姜まつり」とも呼ばれています。


そして、御祭神「波自加彌神(はじかみのかみ)」に由来するお供えが、石川県内はもちろんのこと、全国各地から奉納されます。


これは、愛知県愛西市の高木清一さんから送られてきた「薑(はじかみ)」です。前述したとおり、古くは「はじかみ」は生姜や山椒の古称でしたが、今では芽生姜の甘酢漬のことをさします。焼き魚に彩りや口直しとして添えられますよね。


はじかみ神主のぶろぐ


石川県小松市のカネナカ食品工業さんよりご奉納の「らっきょ漬」です。


はじかみ神主のぶろぐ


金沢市材木町の福島製菓さんよりご奉納の「柴舟(しばふね)」です。柴舟は、甘い生姜ダレに仕上げて煎餅にぬった金沢の伝統銘菓です。


はじかみ神主のぶろぐ


これも、石川県庁裏の金沢市西都1丁目にある森田製菓さんの「柴舟」煎餅です。


はじかみ神主のぶろぐ


フジッコさんの新商品「生姜こんぶ」です。これ、ご飯といっしょに食べると無茶苦茶おいしいんですよ。


はじかみ神主のぶろぐ


こちらも、フジッコさんの「生姜入り やわから浅炊きこんぶ」です。


はじかみ神主のぶろぐ


フジッコさんの「生姜だいこん」というお漬物です。どれも新商品ばかりです。


はじかみ神主のぶろぐ


富山県に本社のある日本海味噌醤油さんからは、「雪ちゃんの 日本海味噌」を100個もご奉納いただきました。


この麹味噌(こうじみそ)は、雪ちゃんのCMソングとして大変有名で…。


♪~雪がしんしん降る朝は


つるぎ・立山・黒部は寒く


雪ちゃんのたよりはこうじみそ


心ほのぼのおみそ汁


恋しいな母さんの味


ああ越中・日本海みそ~♪


という歌詞です。お聴きになりたい方は、クリック雪ちゃんの唄 をクリックしてください!。


はじかみ神主のぶろぐ


この「昆布づつみ 毘」というお味噌は、当家でも使っている味噌で、味噌が北海道産昆布で包まれていて、味噌に昆布の旨みが浸透しているので、ダシなしでお味噌汁が作れるという、とてもおいしい優れものの味噌なのです。


はじかみ神主のぶろぐ


日本海味噌醤油さんの高級味噌「王熟」です。


はじかみ神主のぶろぐ


広島県尾道市のイトク食品さんより送られてきた、「生姜でPo」という食べる生姜製品です。


はじかみ神主のぶろぐ


これらは、ほんの一部に過ぎません。保存のきく品から順に送られて参りますが、中には生鮮品もありますので、15日までにたくさんお品が寄せられます。


ご奉納いただいた品々は、祭礼当日にお供えし、お下がりとしてご参詣の方々にお頒(わか)ちすることになっております。


どうも、ありがとうございます。


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