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本日の朝「フリーランスの立場を守る者」と名乗る方からメールをいただきました。




彼は今回の騒動を受け、セブンイレブンに直接ご連絡してくださり、




パクリ本の返金を要求されたそうです。




セブンイレブンサイドでは、返金はできないものの、出版社に問い合わせすれば




返金手続きをしてくださるとのことで、以下の連絡先を私に教えてくださいました。




著作権を侵害した本は「不良品である」との判断で、こうした対応してくださった方には心より御礼申し上げます。




■エイ出版社
 ℡.03-3708-5181
 担当:高坂(コウサカ)
 営業時間:平日10時から19時
 ※19時以降は、非常につながり辛い状況となります。



本来は出版社サイドがHPなどに、返金手続きの旨を掲載すべきこと。




私自身、刷った部数が25000部であることは朝日新聞の記事で知りました。




実際、どのくらい回収されるのか、それも知りません。




事故後の対応が信頼を取り戻す唯一の施策なのに、これではさらにイメージダウンになるのではないでしょうか。




いまだどのくらいのページを引用し、誰が単独で行ったのか責任者の名前すらHPには記載されておらず、謝罪の気持ちは一切伝わってきません。



また読者の方はまだ回収されてない店舗があること、さらに匿名のセブンイレブンオーナーからは回収理由が開示されてないから、徹底できないのでは?というメールをいただきました。



回収まで徹底されてないとは、情けない…。



あまりにお粗末です。




今回の「パクリ本騒動」には、手抜きマンションしかり、根深い問題が潜んでいます。




それは下請け、フリーランスに対する不誠実な対応と、「下請けは黙ってりゃいい」という雇うサイドの傲慢さです。




私が今回最初の段階で「回収してください」とお願いした際、先方は「販売期間が2週間だからできない」と答えました。





「何か違う形で」とのことでしたが、それは「口封じ」に過ぎないと思い、私はツイッターなどを通し、事実を発言させていただきました。




以前も書きましたが、フリーランスの立場は非常に弱く、少しでも何か言えば「うるさいヤツ」とされ、切られてしまうのがオチです。





ご主人さまにしっぽをふる、おとなしいわんちゃんが好まれるよう、フリーランスも雇い主に従順で、安い賃金で働いてくれる人のほうが使われやすいのです(私見です)。




また現在は出版業界が不況なことから、自転車操業のよう、安く、早く、ありものをまとめたムック本を安易に出すところが増えてきています。





そうしたことが重なって、今回のような騒動が起こったのだと思います。





昨日の朝日新聞に続き、ライブドアニュース、そして今朝はニッポン放送でもこの騒動を話題にされていました。




テレビ出演はすべて辞退しましたが、多くのメディアからの取材依頼があり、対応に追われ、仕事もできない状況でした。





それだけ関心度が高いのです。




民意によって動いた「パクリ本騒動」。





改めて皆さまに心から感謝いたします。




なお次回報告は正式謝罪の後に。




それまでは通常投稿をお楽しみください。


エッセイスト・酒ジャーナリスト

葉石かおり