hainanshifandaxuenakaのブログ

もと中国在住の日本語講師、現在は無職あるいは某進学塾非常勤講師、非常識じゃなく非常勤


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 ボウフラは、自分の性格が良くないことを知っている。

 現役の高校教師のころ、宿題プリントを配る度に、生徒から言われた。

 「俺たちの部、来週から地区大会なんスけど……先生、性格悪いっスね」

 ボウフラは答えた、「当たり前だ、性格が悪いから教師やってる。性格が良かったら今頃は畑でトマトに肥料やってらい」。

 今だってそうだ。変人で偏屈でどっか普通の人(と、いうのがいるとして)と話が合わないから、中国で講師やってる。……と、こう書くと、中国の日本語教師ってのはみんな「変」のように思われるかも知れないが、そんなことはない。ボウフラと、あとごく一部の人を除いて、立派な人ばかりである。ちょっと皮肉を書こうかと思ったが、やめておく。

 なにしろ、自分が普通じゃありませんということをちゃんとエクスキューズした上で、ネットコラムニストの人々に注文をしたい。

 「国際社会」ということばを、ちゃんと定義してから、使え。

 「今回のテロを受けて、国際社会の反応は……」

 「国際社会の結束に向けて……」

 ボウフラは、その「国際社会」って範疇にどの国とどの国が入ってんだよ、と思う。気になって気になって仕方がない。少なくとも中東の一部の国は入っていないだろう。パレスチナも入っていないだろう。アフガンも除外されているだろう。イランは? シリアは? イラクは?

 「国際社会」じゃネェじゃん。

 ボウフラは、例の911のあと、オサマ・ビンラディンの影を求めてアフガンに兵力を送り込んだアメリカのやることが、信じられなかった。彼がいる「かもしれない」という、希薄きわまりない理由でボカンボカンと爆弾を落とすアメリカが信じられなかった。たしかに岩と低木の半砂漠だが、それでも人間が住んでいる。間違いなく人間の営みがある。

 アメリカが結婚式場を空爆し、多数の参列者が死亡したというニュースを読んだある高校生が、泣きながら電話を掛けてきた。「なんかよくわかんないけど、想像すると泣けてくるんだよね、だって結婚式場だよ、5歳の男の子も死んだんだよ、テロはいけないってわかるけど……私って情緒不安定だよね」

 ボウフラは、あなたが情緒不安定なんじゃない、と言った。「全世界であんたが一番まともなんだよ」。

 この時、小泉もさかんに「国際社会」って言葉を使っている。ボウフラは未定義な言葉が乱舞するとものすごく気持ちが悪い。空爆するアメリカは国際社会の中枢だがアフガンやイラクは国際社会に入らない。そのことが全くわからなかった。小泉は日本は国際社会の一員で自分は国際社会の代弁者のようにしゃべった。

 あのアフガン空爆の時、オサマ・ビンラディンがいったいどこに本当はいたのか、俺たちは知らされたのか? 少なくともボウフラは知らない。じゃぁ彼が、パリの一角に潜んでいるという情報があったら、アメリカはそこを空爆するのだろうかと思った。パリは爆撃しないがアフガンは爆撃しても平気だという理屈が、どうしてもわからなかった。今もわからない。

 そして今、「国際社会」という言葉をまた無反省に使う人がいる。定義しろ定義を。天下のNHKの番組に出てあの鴻上さんとタメでしゃべれるんなら、そんな4文字熟語の定義なんか簡単だろ。このボウフラがどんなにひねくれていても、黙らせることなんか簡単だろ。

 と、一貫してひねくれたことを言っているボウフラだが、実は怖いのだ。

 冷泉さんが、世界を可能な限り不安定なままにしたいアメリカの横暴を追認する数カ国のことを「国際社会」と言い、その被害にあいつづける国家・民族群をそれと対置するもののように言い続けそれが何の違和感もなくボウフラ以外の全部の人に受け入れられる間は、実はテロの根絶なんか不可能だと思うからだ。

 そして。

 いちど、彼にちゃんと聞いてみたい。

 この私のいる、中華人民共和国海南省海口市龍昆南路99号は、国際社会の一部ですかね?

 冷泉さんは、「そりゃ国際社会に入ってる」というだろう。

 へん。

 やなこったい。

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