祝!アレッサンドロ・ザナルディ、ロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得!! | 日日不穏日記・アメブロ版

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 ザナルディがやってくれた!ロンドンパラリンピックのハンドサイクル・ロードタイムトライアルで金メダルを獲得したのだ。

 信じられない・・・。

 ニュースによれば、この競技はブランズハッチの16キロのコースを、10人が1分おきにスタートするもの。ザナルディは、6番目に登場し、大歓声の中、24分50秒22でフィニッシュ。2位に27秒18の大差をつけるという圧勝であったという。
 
 ザナルディのパラリンピック出場については以前書いた。もちろん、結果に注目はしていたものの、よもや金メダルとは思いもよらなかった。CARTレースでの惨劇から11年。

<Alessandro Zanardi Paralympics Gold Medalist>



 「彼の心臓は7度停止した。医師らは、人体の生存時間に関するNASAの研究結果を彼が否定したと考え、彼に「正式にはあなたは死んでいます」と告げた」(F1通信)

 恐るべき逆境の中から這い上がったザナルディは、ツーリングカーの世界に身を投じ、見事に優勝を果たし、引退後は、ロンドンオリンピックの出場とメダルを目指して、ハンドサイクルの世界に身を投じる。

 代表選出。そして、頂点へ、

 「もちろん、ちょっと感動した。モーターレーシングの優勝よりいいのか悪いのかなんて言えないが、これまで経験した素晴らしい瞬間の多くと比べても一番だね」

<2006年、義足でF1マシンBMWザウバーを走行/バレンシア>



 ザナルディのチャレンジは終わったわけではない。

 親友で、インディカー・KVレーシングのオーナーであるジミー・バッサーとこんなやり取りをしたという。

 「彼(バッサー)は、『金メダルをとったらインディ500のマシンに乗せてやるよ』と言ったんだ。だから今夜、彼に電話して『ジミー、わたしだ。金メダルをとったぞ。マシンは用意できているかい?』と言うつもりだ」

 CART時代果たせなかった夢、インディ500への出走。もちろん、無謀なチャレンジだ。でも、ザナルディならやってくれるかもしれない。

 すでに彼は、あらゆる困難を乗り越えてきたレジェンドなのだ。