日日不穏日記・アメブロ版

日日不穏日記・アメブロ版

gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第28戦:ワトキンスグレンは、ニューヨーク州ワトキンスグレンのワトキンスグレン・インターナショナルで行われる、Go Bowling at The Glen。2.54マイル(3.94キロ)を90周(200.5マイル/354.4キロ)を20+20+50周の3ステージ制で戦う。

 Round Of 16の初戦のアトランタで、ジョーイ・ロガーノが優勝し、まずはRound Of 12へ駒を進めている。Roundの第2戦に当たる。1956年に常設サーキットとしてオープンし、ワトキンス・グレン・グランプリ・サーキット 、ワトキンス・グレン・インターナショナル・レースウェイ を経て、現名称となっている。

 1961~80年まで、F1アメリカGPの舞台となり、1973年には、ティレルのフランソワ・セベール(1944~73)がプラクティスで悲惨な事故死と遂げ、チームメイトで、引退を表明し、3度目のチャンピオンを決めていたジャッキー・スチュワート(1939~)は、100戦目の出走をせず。ケン・ティレル(1924~2001)もレースから撤退している。

 ワトキンスグレンでのF1開催以前には、NASCAR創立者のビル・フランス(1909~92)と連絡を取り、デイトナ・インターナショナルスピードウェイでの開催の交渉を行ったらしいが、頓挫している。デイトナは、完成したばかりでロードコースがあったかどうかも不明だし、オーバルでの開催は危険すぎる。結局、ワトキンスグレンに開催が決まったのは、良かったと思う。

 アメリカGPの最多勝は、ジム・クラーク(1936~68、1962、67、68)とグラハム・ヒル(1929~76、1963~65)の3勝で、スチュワート(1968、72)、ジェームス・ハント(1947~93、1976~77)の2勝が続く。1971年からは、5.345キロのロングコースを使用している。

 他のカテゴリーでは、インディカーで、CART時代の1979~81年 インディカーシリーズで、2005~2010年、2016~17年に開催され、スコット・ディクソンが3連覇を含め、計4勝を挙げている。NASCARは、1957、1964~65にカップシリーズを開催し、1986年~、2020年のパンデミックでの中断(デイトナ・ロードコースで代替え開催)を経て、現在まで40年近くレースを開催し続けている。

 1980年のF1アメリカGPを最後に年間スケジュールから排除され、耐久レース、CARTなど多くのレースが開催されていたが、F1アメリカGPがなくなった影響は大きく、破産を宣言し、1981年に閉鎖されている。その後、放棄されていたが、NASCARの開催をきっかけに復活を遂げている。FIAのグレードは2で、現状では、F1レースの開催は不可能だが、アメリカで、オースティン、マイアミ、ラスベガスで3レースを行っているため、開催の可能性はゼロなので関係はない。



 最多勝は、トニー・スチュワートの5勝が最多で、4勝がジェフ・ゴードン、3勝はマーク・マーティン、現役ではカイル・ブッシュ、チェイス・エリオット、カイル・ラーソンが2勝づつを挙げていて、ディフェンディングチャンピオンは、ウィリアム・バイロンとなっている。ソノマ同様、スチュワートは、その体格に似ず(失礼)、ロードコースに強い。2014年に<推し>のAJ・アルメンディンガーがキャリア初勝利を挙げている。

 PPは、122.279マイル(196.789キロ)を走ったロス・チャステインが、1分12秒130で、今シーズン初、キャリア2回目の獲得。マーティン・トゥレックス・ジュニア、シェーン・ヴァン・ギスバーゲン、アレックス・ボウマン、オースティン・シンドリックのトップ5。

 プラクティスは、タイラー・レディック、チャステイン、ラーソン、ギスバーゲン、デニー・ハムリンの順となっている。過去の実績から見て、エリオット、ラーソン、レディック、クリストファー・ベルなどロードコースに強いコンテンダーは多く、スポット参戦のギスバーゲンと予選6位のアルメンディンガーが共にカウリグ・レーシングからスポット参戦しており、誰が有力か一概には言えない。

 ライアン・ブレイニー、エリオット、ボウマンが談笑。一抜けを決めたロガーノは、清々しい顔でサインに応じている。次のRoundの準備なのか、プレーオフポイントの上積みが頭になるのか、ラーソンは難しい顔をしているが、そういうシーンをあえてカメラに収めたかもしれない。 

 ポイントでは、ブレイニー、ベル、レディック、バイロンがやや抜け出た感じ。カットライン周辺で一桁(ハムリン、タイ・ギブス、ブラッド・ケセロウスキー)のドライバーは余裕はなく、ハリソン・バートン、トゥレックス、チェイス・ブリスコーの3人は危険水域にいる。2025年もラーソンがインディ500にチャレンジする可能性についてさらっと示唆している。

 参戦には3億円前後の費用が掛かったと言うが、同じシボレー陣営でのアロー・マクラーレンSPからの参戦であれば、可能性はあるだろう。インディでのシボレー最強は、チームペンスキー(ジョセフ・ニューガーデンが2連覇中)だが、NASCARではフォードユーザー。可能性は薄いだろう。

 オッズは、+370ギスバーゲン、+550ラーソン、+700トゥレックス、+750レディック、+850チャステインのトップ5。+1000でバイロン、アルメンディンガーが並んでいる。去年のシカゴのロードコースで1勝のみのギスバーゲンが、ここまで評価が高いことに驚く(エクスフィニティ・シリーズでのロードコースで強いのは事実だが)😲。ベルがいないのは不思議だが、他はほぼ妥当と思っている。



 アルメンディンガーもインタヴューを受けていたが、Go Bowlingのレーシングスーツを着ている。肩にはK1のロゴが。以前、スポンサーについて触れたので、敢えて書かない。同じチームから、<後輩>ギスバーゲンがエントリーしている。カップ戦のキャリアでは、遥かに上なだけに負けるわけにはいかない。

 レース前セレモニーが行われるが、ケセロウスキー、オースティン・シンドリック、ボウマンの頭髪が気になった。ケセロウスキーは加齢だろうが、シンドリックは明らかに額が薄い、ボウマンも少しヤバい。ギスバーゲンは手遅れだろう。ナショナルアンセムは,ギターに乗せて、カントリー歌手なのだろうか。自由に歌っている。G+時代に「君が代」でそれをやったら、大変なことになるだろう、と言った石見周さんのコメントを思い出した。昔だが、君が代をアレンジして処分された学校教師がいたらしい。

 フェイスブックのリール動画で、2014年の大クラッシュ(確かライアン・ニューマンが巻き込まれたと思う)や、2008年だったか、サム・ホーニッシュ・ジュニアがジェフ・ゴードンを巻き込んだものを観たりしている。下手にアクセスしていると、プレーオフコンテンダーの一覧が出てきたりするので、慌ててスマホから目を逸らす😅。

 チャステインとトゥレックスのフロントローでグリーンフラッグ。オープニングラップ早々にバスストップで、コリー・ラジョイのプッシュでカイル・ブッシュがスピンしたのをトリガーに、ベル、ハムリン、ブレイニーが巻き込まれるマルチクラッシュが起き、いきなりのコーション。ハムリンはカイルとクラッシュし、フラットタイヤとなり、ブレイニーは本人が乗ったまま、レッカーで牽引されていく。

 初っ端から、コンテンダーが多数巻き込まれるクラッシュで、今年は荒れ模様。ハムリンはカイルヒットした右フロントだけではなく、左リアのダメージも大きいようで、リペアは大変そうだ。一方、ブレイニーのマシンはガレージに運び込まれ、リペア中。ブレイニーは、インタヴューに応じているが、取り繕うことも出来ないほど表情は硬い。

 アクシデントに絡んだのは、ケセロウスキー、カイル、ハムリン、ブレイニー、ベル、バッバ・ウォレス、ライアン・プリース、リッキー・ステンハウス・ジュニアの8人。その半分の4人はプレーオフコンテンダーで、最初のコーションの影響は大きい😲。6LAP、チャステインとトゥレックスのフロントローでリスタート。

 スタート直後の混乱でトップ5にいたアルメンディンガーが、マシンに問題を抱えて減速。ロガーノにヒットされ、一気にリードラップ最後尾の34位まで落ちてしまう。ブレイニーとステンハウスはアウト、ハムリンとカイルは周回遅れ、アルメンディンガーはピットに入っている。

 アルメンディンガーは、ピットでリペアを受けていたが、ガレージへ。見落としていたが、ファン・パブロ・モントーヤも参戦しているようだ。F1のウィリアムズ時代には、関係が最悪だったラルフ・シューマッハとは、関係は改善しているようだ。ラルフには、婚姻歴があり、レーシングドライバーになっている息子もいるが、同性パートナーがいることを最近カミングアウトして、話題になった💓。



 14LAP、ギスバーゲンがトゥレックスをパスし、2位に浮上。チャステインがリードを広げているので、蓋をしているトゥレックスが邪魔だったのかもしれない。4位で、ポイントトップにいるボウマンにブリスコーも迫る。アトランタでラーソンの巻き添えを食って、崖っぷちのブリスコーもポジションを上げたいところ。

 18LAP、ギスバーゲン始め、次々とピットイン。ロガーノや他のコンテンダーの姿も見える。チャステイン以下、他の上位勢には動きはないが、ステージ間コーションでのお馴染みのピットサイクルが始まるようだ。19LAP、トップのチャステインもピットイン。プレーオフコンテンダーではないので、ステージウインには興味はなく、<勝ち>を狙いに行っているようだ。

 ボウマンの猛攻を凌いでトゥレックスがステージ1を制した。ボウマン、ブリスコー、ダニエル・スアレス、シンドリック、エリオット、レディック、ラーソン、エリック・ジョーンズ、ダニエル・ヘムリックのトップ10。ケセロウスキーがピットでのスピードペナルティを受けているようだ。カイルがフリーパスを獲得。ラジョイは許してやろう(何様だ?)。

 話題は逸れるが、インディカー・シリーズは、参戦5年目のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が、2年連続3度目のタイトルを獲得。ファイアストンとの契約も延長。シリーズスポンサーは、NTTが引き続き務め、43歳で、ランキング4位とは言え、3勝を挙げたウィル・パワーは、来年もチーム・ペンスキーに留まることが決定。ランキング6位で2勝を挙げ、パワーの1歳年長で6度のチャンピオンで58勝を挙げているスコット・ディクソンの去就は明らかになっていない(チームは3台に体制を縮小。パロウのみ残留が発表されている)。

 マクラーレンSPは、インディ500を今年同様来年度も、アロー・マクラーレン/リック・ヘンドリックと言う形でラーソンを出走させるらしい。リードラップカーがピットイン。トゥレックス(0/4)、ボウマン(0/4)、スアレス(+1/4)、ラーソン(+4/4)、ブリスコー(ー2/4)のトップ5。

 ここでNASCAR公式の動画がアップされたので、公式にチェンジ。再生回数は600弱。リードラップに戻ったカイルはマシンのリペアをしているようだ。トゥレックスは18位。走っている約半分の17台のマシンがステイアウトしたことになる。5(25)LAP、チャステインとマイケル・マクダゥエルのフロントローでリスタート。スタート直後に混乱で、レディックが弾かれ、コースアウト・・・何てことだ。レディックはリードラップ最後尾のハムリンの前である32位までポジションを下げている。

 チャステインは、2022年第6戦のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでキャリア初優勝を果たしているし、マクダゥエルも、去年のインディ/ロードで圧倒的なパフォーマンスで優勝しているから、ロードコースでも戦えるドライバーなので、ノンコンテンダーとは言え、油断は出来ない。



 チャステインがリード、マクダゥエル、ギスバーゲン、ロガーノ、ゼイン・スミスが追う。10(30)LAP、トップのチャステインにギスバーゲンが迫る。13(33)LAP、トップ2のポジションに変わりはないが、3位のマクダゥエルはギスバーゲンに5秒以上の差を付けられており、ロガーノが迫っている。

 書きながら調べていたら、過去にワトキンスグレンで2勝(2011、12年)したマルコス・アンブローズ(オーストラリア/1976~)が、ギスバーゲン同様、スーパーカー選手権のチャンピオン(2003、2004年/通算28勝)、今年のインディカー・シリーズで3勝し、ランキング3位のスコット・マクラフリン(ニュージーランド/1993~、通算7勝)が、2018~20年のチャンピオン(通算56勝)とは知らなかった。マクラフリンは、ペンスキーからスーパーカーに参戦していたそうで、どこの<馬の骨>をペンスキーは起用したのか(失礼!)と言う疑問も氷解した。

 ペンスキーの社長(2006~)であるティム・シンドリック(1968~)は、マクラフリンを、エリオ・カストロネベスとともにペンスキーのアキュラ・デイトナ・プロトタイプ・インターナショナルに参戦し、世界耐久選手権に参戦することで考えていたが、マフラフリン自身が、インディ500への参戦、同郷の英雄ディクソンと同じインディカー・シリーズへの参戦を望んでいたことに困惑したとか。

 が、自身の努力、インディカーのテストでのパフォーマンスに、チームメイトとなる、パワーとジョセフ・ニューガーデンは、その適応力を称賛し、シンドリックもマクラフリンとの契約に同意したという経緯があるとか。スーパーカー選手権自体にまったく無知なので、ギスバーゲンに偉大な先達がいたこと自体知らなかった。その経緯を知っていたから、トラックハウスもギスバーゲンのデヴューに前向きだったのだろう。

 17(37)LAP、ラーソンがいち早くピットイン、18(38)LAP、マクダゥエルをトップにリードラップカーがピットイン。トゥレックス、ベル、エリオットらがピットイン。その間にトップのチャステインのチームメイト、スアレスが単独でコースアウトし、グラベルでストップ。3回目のコーションとなる。

 ピットロードを転がっていったのは、ケセロウスキーのタイヤのようで、当然ペナルティとなる。そのままステージ2は、コーションチェッカーとなり、チャステインがステージ2を制した。ギスバーゲン、ロガーノ、ギブス、バイロン、バートン、ブリスコー、ボウマン、プリース、ハムリンのトップ10。

 リードラップカーがピットイン。その間に高速で周回してるのはカイルだったから、2ステージ連続でのフリーパスだったようだ。ほぼ同じポジションにいたハムリンが、トップ10に食い込んだのは、ある面凄いと思う😲。ピットロードペナルティは、ラーソン、ケセロウスキー、ウォレス、レディック、スミス、スアレスで、6人中4人がコンテンダー。



 43LAP、チャステインとギスバーゲンのフロントローでリスタート。チャステインがリード、ギスバーゲン、ブリスコー、マクダゥエル、ラジョイが続く。ピットタイミングの違いはあれど、コンテンダーが、トップ10圏内にブリスコーと9位のロガーノしかいない。47LAP、ターン2でハムリンがアウトに膨れ、戻ったところでラーソン、ケセロウスキーと一瞬3ワイドになり、ケセロウスキーにヒット、スピンしてウォールにクラッシュ、4回目のコーション発生。

 リアとフロントをハードクラッシュ。せっかく、レース序盤のアクシデントから、上位までポジションを戻したのに・・・ハムリンは、ピットでマシンをリペア。完全にカットライン下までポジションを落とし、Round突破も厳しくなる大ピンチに。幸い、ケセロウスキー、ラーソンにも大した影響はなかったようだ。ハムリンからすれば、次戦のブリストルで優勝するしかなんじゃないか。

 トップグループでは、ロガーノ、コンテンダーではケセロウスキーがピットイン。、他にもスアレスが入っているが、いずれも4タイヤチェンジ。レースはハーフウェイを過ぎ、アーカイブも半分を過ぎている。去年はレースタイムは2時間を切っているが、今年はもう少しかかりそうだ。

 50LAP、チャステインとギスバーゲンのフロントローでリスタート。チャステインがリード、ギスバーゲン、マクダゥエル、ラジョイ、クリス・ブッシャーが追う。トップ5にプレーオフコンテンダーが誰もいない事態に。最上位は6位のブリスコー、9位のトゥレックスがいる。プレーオフランキングで上位のドライバーはトップ10以下。 

 57LAP、ブッシャーがギスバーゲンを捉え、2位に浮上。さらにトップのチャステインをパスし、リードチェンジ。ギスバーゲンは予想していたが、まさかのブッシャーがトップに立つとは。コンテンダートップは8位のトゥレックス。ブリスコー、エリオットが続く。59LAP、チャステイン、ギスバーゲンがピットイン。荒れている今年のグレンだが、普通にアンダーグリーンが出来るだろうか?

 60LAP、トップのブッシャーがピットイン。フューエルウィンドウも大丈夫なんだろう。カーソン・ホセバー、バイロンも入る。マクダゥエル、ラジョイ、ノア・グラグソン、トゥレックス、ジョシュ・ベリーのトップ5。上位陣のピットで、コンテンダーが繰り上がり、次第にポジションを上げてくる。ただ、ハムリンはリードラップであるものの、1分以上のビハインドで、諦めるしかない。

 62LAP、オースティン・ディロンに背後に付かれていたベルが、ピットロード近くでプッシュされ、スピン。コーションは出ず、そのままピットイン。ピットロードに入ろうと減速したところを押され、スピンしたように僕には思えた。このタイムロスは痛い。64LAP、トゥレックス、ボウマンがピットイン。コンテンダーは全員ピットに入るのだろう。だとすれば、チャステイン、ブッシャー、ギスバーゲンのノンコンテンダーが再びトップ争いをする可能性は高い。



 67LAP、トップのマクダゥエルがピットイン。トップはラジョイに。69LAP、ラジョイがピットイン。ロガーノがトップに。6位ブッシャー、8位ギスバーゲン、9位チャステインとなっていて、事実上のトップはブッシャー。3~5位のラーソン、ケセロウスキー、スアレスを含めたコンテンダー4人は、もう1ストップが必要になる。

 73LAP、ロガーノがリード、ブッシャー、ケセロウスキー、ギスバーゲン、ホセバーが続く。チャステインは8秒差でかなり遅れている。ペースは2位のブッシャーの方が遥かに速く、ロガーノがピットストップを既に済ませているかが問題だ。ラーソン、スアレスは既にピットイン。74LAP、ブッシャーがいとも簡単にロガーノを抜き、リードチェンジ。

 74LAP、カズ・グラーラがリアからクラッシュ。コーションは出ず、そのまま白煙を上げてピットロードへ。これを書いてる間に、NASCAR推しのダニエル・リカルドが、レーシングブルズを解雇されたとのニュースを観る。デイトナ500参戦や、トラックハウスの91プロジェクトも知っているようで、NASCAR参戦の可能性もあるようだけど、スポンサー次第でフル参戦も可能だろうか。万が一優勝したら、チームクルーが、シューイの洗礼を受けることになりそうだけど👞。

 80LAP、ハリソン・バートンが左リアタイヤをバースト。ロガーノがピットイン、ケセロウスキーの姿も見える。トップ10にいるコンテンダーで、ピットストップを済ませているのは、6位のブリスコーと、9位のトゥレックスだけ。トップ5は、全員ノンコンテンダーという予想外のレースに。

 ロードコースゆえ、ピットに入れず、デブリを振りまいているバートンに、レースコントロールは5回目のコーションを出す。バートンはタイヤチェンジのみ、マシンにはダメージはなかったようだ。ブッシャー、ギスバーゲン、ホセバー、マクダゥエル、チャステインのトップ5。バイロン、エリオットのヘンドリック勢をトップに、リードラップカーがピットイン。

 84LAP、ブッシャーとギスバーゲンのフロントローでリスタート。ブッシャーがリード、ホセバー、ギスバーゲンのトップ3になったところで、ケセロウスキーがイン、アウト側にいたロガーノの後ろから迫っていたバイロンが、ケセロウスキーの後ろから乗り上がるようになって2台が絡み、6回目のコーション。

 ケセロウスキーが脱出し、バイロンも後から動き出すが、どちらのダメージが大きいのか。スタート時同様、大歓声が起きる。パーツが飛び散っているのは、ケセロウスキーの方だろうか?バイロンもかなりのダメージがあったようで、ピットロード入り口でマシンをストップ。オフィシャルのクルマがいたので、押されてピットまで来たのだろう。

 バイロンは大規模なリペア。乗り上げる前にウォールにクラッシュしていたので、ダメージはより大きかったのかもしれない。ケセロウスキーのマシンも傷だらけだが、コーションラップを走り続けている。88LAP、ブッシャーとホセバーのフロントローでリスタート。ターン2で、ラーソンとトッド・ギリランドのコンタクトをトリガーに後方でマルチクラッシュが発生。



 最初は、カイルとレディックの<推し>同士のコンタクトと思っていたが、かなりのマシンが巻き込まれた模様。まさにこのグレンは、「コンテンダーの墓場」と言って良い波乱のレース💀。7回目のコーション。ハムリンがフリーパスを獲得。NASCARオーバータイムに突入。

 ブッシャーとホセバーのフロントローでリスタート。インから飛び込んだギスバーゲンがトップ2をごぼう抜きしてトップに立つ。ホセバーとチャステインは出遅れる。2012年の先達、アンブローズに次ぐ優勝なるか?ファイナルラップ、ギスバーゲンをタップし、ブッシャーがこじ開けるようにトップを奪い、リードチェンジ。

 このまま逃げ切るか、ふなっしー(何でふなっしーなのか知らんけど)!そのままブッシャーが逃げ切って、今シーズン初勝利🏆。去年のコークゼロ・シュガー400以来の通算6勝目。5月5日の第12戦:カンザスでカップ戦史上最僅差でラーソンに敗れたリベンジとなる、キャリア6勝目。プレーオフ進出はならなかったが、RFKレーシングとして、今シーズン2勝目を挙げた。

 ギスバーゲン、ホセバー、チャステイン、ゼイン・スミスとトップ5にコンテンダーは不在という波乱のレースだった。ブリスコー、マクダゥエル、ラジョイ、プリース、シンドリックのトップ10。11位ノア・グラグソン、12位ラーソン、13位スアレス、14位ベル、15位ロガーノ、17位ウォレス、19位ボウマン、19位エリオット、20位トゥレックス、22位タイ・ギブス、23位ハムリン、26位ケセロウスキー、27位レディック、28位オースティン・ディロン、30位カイル、34位バイロン、38位ブレイニーと言ったところ。

 カーナンバー50から、ファン・パブロ・モントーヤが、参戦していたのは途中で気付いたが、23Ⅺレーシングの3台目だったとは、思いもしなかった。かつて、F1でウィリアムズBMWで犬猿の仲だった、チームメイトのラルフとは和解したように聞いていたが、20日に49歳の誕生日を迎えたモントーヤが、参戦するとは思いもしなかった。

 バスストップの出口で、SVGに仕掛けるのは、さすがブッシャー。優勝を祝福したい。プレーオフスタンディングは、ベル2089、シンドリック2086、ロガーノ/ボウマン、2084、スアレス2079、レディック/エリオット2073、ブレイニー2072、ラーソン2069、バイロン2068、ブリスコー/ギブス2049、ハムリン2043、ケセロウスキー2037、トゥレックス2035、バートン2029となっている。

 次Roundへの進出が決まったのは、ロガーノだけで、上位にシンドリック、ボウマン、スアレスという意外な顔ぶれになっている。トップ10に入ったコンテンダーがブリスコーとシンドリックだったという、予想外の展開で、プレーオフポイントトップのラーソンとチャンピオンのレディックが安全圏とは言えない波乱のレース。

 敗れたギスバーゲンも、インタヴューでは笑顔で満足気。あの僅差で仕掛けられれば仕方ない、と思っているのだろう。次戦は、史上最速のハーフマイル、ブリストル。波乱要素は満点で、波乱のないRound Of 16が思わぬ展開になっている。名物のリングアナ、マイケル・バッファーが、ナイトレースのブリストルでお馴染みのコールをしてくれると嬉しいのだけど。