『史上最大の作戦(原題：The Longest Day)』
感想後編いきますよー
ドイツ側は当初、英仏海峡がいちばん狭くなっている
ドーバー(イギリス)とカレー(フランス)の間に連合国軍が攻め込んでくる
と考えていました。
しかし連合国軍は意表を突いて、20年来の悪天候の中
海峡の幅が広くなっているノルマンディーに大艦隊を送り込みます。
【ノルマンディー沖に連合国軍の大艦隊が】
その数なんと5000隻
まずは艦砲射撃。敵要塞を破壊して自軍兵の上陸を援助します。
艦砲ってこう使うのがいちばん効果的なんじゃないか。
海上から、動かない対象物（要塞とか）を攻撃するのに使うべきと思った。
海岸近くに住むフランス人のおっちゃん：
艦砲射撃で自分の家もボッコボッコ被弾してるのに、
「味方がきたー！！」とおおはしゃぎ。
毎日時間通りに要塞に食事を運んでたドイツ兵のおっちゃんがかわいい。
すごく憮然とした表情なの。終始。
【とうとう上陸】
盾とかなんにも持たずに突っ込んでいく連合国軍の兵隊さんたち。
え、なんかないの防具。危ないよ。
日露戦争の日本軍も「防楯」っていう盾持ってたよ。
砂浜がそんなに長くないから、防具ナシでも要塞にたどり着けるという判断なのだろうか。
【要塞のぶっ壊し方】
すごく参考になりましたー
バンガロール爆薬筒
右端にあるメロンみたいのは点火スイッチ。
鉄条網の破壊、地雷の爆破処理などに使われます。
敵の銃撃が激しく近寄れない場所にも、
数本連結させて延伸させることで目的の場所まで届かせることができます。
筒の周囲１．５メートルの範囲を爆破できるそうです。
①まずは鉄条網を破壊しなければ、要塞に近づけません。
工兵さんたちが頑張って鉄条網の近くまで接近し、
バンガロール爆薬筒を数本、連結させて
要塞のコンクリート壁の根元まで伸ばしていきます。
で、ボーン！
②鉄条網が壊れた後、また工兵さんたちががんばって
要塞のコンクリート壁と地面のスキマに爆薬を仕掛けます。
で、ボーン！！
③要塞の壁が崩れたところから他の兵隊さんたちが要塞内に攻め込む
というような流れでした。
すっごい軽いニュアンスで書いてますけど、攻め込んでる兵隊さんたちは
要塞からのものすごい銃撃食らいながらの作業です。
【要塞からの反撃】
小型の迫撃砲は要塞の塹壕からでも発射できるので
使い勝手がよさそうです。
図がすごくてきとう。
【かわいい】
装甲車だったかも。がんばってた。
無機物描けるようになりたい。
ドイツ軍が戦車部隊を動かせなかったのは
例のちょびひげのおじちゃんが
おねむだったから。
【まとめ】
「いちばん長い日」というタイトルからして、
この映画の主人公は上陸作戦が決行された「1944年6月6日」です。
この日、みんながどこで何をしていたかということを、
いろんな目線から描いているドキュメンタリー要素の強い内容です。
起こった出来事に沿って話が淡々と進みます。
個人的にはこういうの好きです。
でもドラマ性がないので、「内容が薄い」という感想をもつ人もおられるかも。
要塞戦が見れたので良かった。
でもマルベリーが出てこなかった…
連合国軍が、港を奪取できるまでの簡易揚陸所として建造した
人工埠頭「マルベリー」…
結論は、「戦争はむなしい」です。
連合国軍の兵士に向かって
両手を挙げたドイツ兵が「Bitte！」と言います。
それを反射的に射殺する連合国の兵士。
そして仲間に聞きます。「なあ、“ビッテ”ってどういう意味？」
Bitteは英語で言う「Please」。「どうかお願いします」みたいなかんじ。
ドイツ兵は「どうか(殺さないで)」と言ったのです。
映画の終盤、部隊からはぐれた若いアメリカ兵は、
ドイツ兵の遺体と、重症を負って動けなくなっているイギリス兵に出会います。
タバコをふかしながら、他愛もない会話をするアメリカ兵とイギリス兵。
ふと、イギリス兵が言います。
おかしいね
彼は死んで
俺は動けなくて
君ははぐれる
そんなものらしい
戦争はね
そんなものらしいです。
ドラマチックではなく、ヒロイックではなく、ただ悲惨で疲れる。
淡々とした展開からは、そういうものがものすごくあふれ出ていました。
そういうの興味ある！って方はぜひどうぞ！
私結構オススメです。見て損はない。
ただ、人がバッサンバッサン死んでいくので、そこ注意。
後日、映画に出てきたステキな人たち特集したいです。
彼は工兵のコウヘイくんです。
もー今後、工兵関係のあれこれは全部彼にやってもらいます。
昼間ぜんぜん雪降らなくて、あーもうこのままもう溶けてくのかなー
と思ったら、夕方から猛烈な吹雪に。
大丈夫？これ大丈夫？
あさって私、奈良まで行ける？
なんか福井のあたりは雪が相当すごくて電車に影響出てるらしいけど。
もし私が城郭新年会の会場にいなかったら、
冬将軍にやられたんだと思ってください。