遠い時代。遠い場所で。
想像の女神リデルによって、ひとつの世界が生み出された。
その世界の名は『ダイナスティア』。精霊の息吹あふれる、魔法の大地。
世界を創り終えたあと、万物の母リデルは、ダイナスティアに住む者たちのなかでもっとも魂の美しい乙女を四人選んで、女神の力と、聖なる御物……神器（メタモラ）を授けた。
女神となった乙女たちはダイナスティアの民を導き、四つの国を建てた。
すなわち、風の神器を授けられた女神クシナは、剣と武芸の国フレイルを、
土の神器を授けられた女神タマヨリは、技と匠の国セイント・ジェムスを、
火の神器を授けられた女神サクヤは、商いと学問の国シャムロックを、
水の神器を授けられた女神ミツハは、芸術の国グレイルを、それぞれ建てたのである。
すべてを見届けたのち、創造の母リデル女神は大地を離れ、聖天の玉座から己の生み出した世界を見守った。やがて時が経ち、国造りを為し終えた四柱の女神も、母なるリデル女神のもとに参じた。
ダイナスティアでは、女の子は男の子の七分の一ほどの人数しか生まれてこない。
貴重であるうえに神と同じ姿をした女の子たちは、生まれながらに女神の恩寵深き存在として、みなに大切にされる。男子は、女子に従い、かしずき、仕えるもの。ダイナスティアでは、庶民の家庭から王家まで、家を継ぐのは女子の役割である。
……その家系が、女の子に恵まれているならば。
どうしても女子の跡継ぎがない場合は、男子が家督を継ぐこともある。だが、女子の当主のほうが……生まれながらに女神と同じ姿を授けられた女子が当主となったほうが、女神の加護はいや増し、家は栄えると、ダイナスティアの民は信じているのだ。
※ミニストーリー部分のみ縦書きで組み込んでみました。ツール作成石山ディレクター。ありがとうございます～！
※ＩＥ５．５以上推奨。それ以外のブラウザをご使用の場合は、横書き表記になってしまっているかもしれません。すみません。
このつぎの《女神様にお願い》
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