これはNANAが10kmマラソンに挑む、壮大かつ感動的な物語である(個人の感想であり、受け取り方には個人差があります)
きっかけは、一週間前のマラソン大会だった。
私の両親は世間のランニングブームに乗っかっており、妹もそれに付き合っていた。
一週間前に県内で行われた大会に10kmで参加したのだ。
で、妹がその日に足を痛めてしまった。
テスト週間だったということもあるので、妹は今日の大会に乗り気ではなかった。
そこで妹は、私に替え玉をするように申し出たのである。
父「おまえなー、中期試験の前だぞ」
母「ついてくるだけでいいのよ」
しかし、まあどうせホノルルマラソンに付き合わされるのは決定しているのでこれをスタート地点にしてやろうという考えもあって私は走るつもりだった。
しかし決意したのはほんの数日前。
練習すると筋肉痛になってかえってキツそうだったのと、単純にめんどくさかったのとで全く事前練習ナシ。
両親「つらくなったらいつでもリタイアするのよ!テストに響くのが一番問題なんだから」
としきりに言われた。
当日、つまり今日だが、朝の6時半に家を車で出発。
目的地は大会の会場、長島スパーランドである。
さて、途中の過程をすっ飛ばしていきなりスタート地点から話を続けたい。
目標タイムは70分ぐらいだったので随分後ろからスタートして、スタートゲートをくぐったのは先頭より1分以上遅い。
1km7分ペースというのは、走ってみればわかるがゆっくりなペースである。
参考までに、NANAの1000mのベストタイムは4:16である。これより早いのがあったような無かったような。とりあえずは覚えている限りの最速タイムである。
しかし困ったことに、ここ一年全く運動をしていない。運動部をやめてからはまるっと3年経っている。
1km6分を目標にしても、今の自分にはつらいだろうと予測していた。
走り始めてすぐ、前日に少しでも走っておかなかったことをちょっぴり後悔した。
走るペースやら距離感というものがつかめないのである。
随分走ったなあと思ったらようやく1kmの案内板が立ててあった。このあたりですでにくじけ始める。
2km走ったごろから息がつらくなった。
大体こんな顔である→(; ̄Д ̄)
3km (; ̄Д ̄)
5km (; ̄Д ̄)
7km (; ̄Д ̄)
9km (; ̄Д ̄)
要約するに、つらいままなのである。
楽に走れる、と感覚が今日は一秒たりともなかった気がする。
心の中では走っている間中ずっと同じことを考えていた。
(あれーなんで俺走ってんのかなー別に歩けば楽になるのになーああ、でも親とか妹に根性なしって思われるのも嫌だし…次のあの目印までとりあえず…)
一番精神的につらいのは4kmぐらいまでだった。
7kmぐらいまで行くと、終わりが見えてくるのだが、4kmぐらいまでは今までの苦労の何倍…と計算してしまうのだ。
あとでよく考えたら、瞬間におけるつらさはだんだん上昇するものの、単純な掛け算ではないのだから、これは見当違いということになる。
(あー根性出せとか言うのは本当に簡単だわ、根性ってここで足を止めないことだよなあ)
とか思いながら本気で誘惑と戦うランニング。つらい、つらすぎるぜ…
『あと1km』の看板を見ると、ようやくテンションが上がってきた。
長島のアトラクションもだいぶ近づいてきた。
その看板を過ぎたところでおじさんが「あと300!がんばれ!」
まだ700mも走っていないと思ったので、なんでだろうと思ったら、これは勝手な憶測だが彼は9.3km地点にいたのだと思う。
しかし彼の過ちも、走っている最中には天から垂れる蜘蛛の糸で、考え事をしていると呼吸のつらさから気が逸れるのだ。
ゴールゲートが見えて、最後だけダッシュをした。
しかしそれをゴール地点で待っていた両親は「別にラストスパートかかってなかったよ?へろへろだったじゃん」と評価してくださった。
完走証をいただくと、実質タイムは74分だった。
目標タイムに少し遅れてしまったが、完走できただけでNANAは大満足である。
そのあとはアウトレットでお買いもの。
靴を買いました。
で、PUMAのショップを見てやっぱり思ったけれど、最近プーマは紫と白の組み合わせがマイブームなのだろうか。
何度見ても、私にはフリーザにしか見えない。
色の配置が絶妙なパーカーとかあったしな…
買い物が終わったら、マラソン参加者に配布された無料券で湯あみの島へ。
温泉につかってきました。ふう。
でも、日焼け止めをうっかり忘れた後にアルカリ温泉だったのでぶっちゃけ肌に刺激的すぎたかもしれん。まあいいや。