教育勅語を学ぼう!
「学ぼう!」
っていうほど大袈裟なものではなくて、
というより、学も何も、見れば一目瞭然なのですが、
昨日、毎年恒例の氏子協議会の総会があり、緊急の議事もございませんでしたので、(私が宮司として奉務する)各社の氏子会長様に、教育勅語の原文と、塚本幼稚園のHPに掲載されている口語訳を見ていただこうと、資料に起こしたわけでございます。
ハッキリ申し上げまして、
私の母でさえ、小学校低学年で終戦を迎え、GHQにとって都合の悪い部分を黒塗りに塗りつぶされた教科書で学んでおり、
当然、教育勅語も塗りつぶされて、うろ覚えでしかないらしいのですが、
今回お集まりいただいた氏子会長様方は、すでに、母より年下の方ばかりで、すべての方が戦後教育を受けており、
しかも、そのうちの数名は学生時代に安保闘争を経験していて、
ようするに、「教育勅語は悪!」と、教えられて育った世代でございます。
ここ数年、思いますことは、
我々世代(昭和30~40年代生まれ)や、もっと下の若年層で、社会に出てから、己が受けてきた学校教育の矛盾を感じ、戦前教育や、ひいては幕末から近代史(つまり、学校では教えない)に興味を持たれる方が多いような気がいたします。
実物を見たら、連日メディアが「キケンダキケンダ」って言っている内容では全くないのがご理解いただけたと思うのですが、
なんとなく、この問題には関わりたくないようなニュアンスの方が若干おられたような気がいたします。
「戦後復興を成し遂げた世代」という自負がおありでしょうから、逆に言うと、「戦前にこんな素晴らしいことがあった!」と、後輩世代から言われると、自己を否定されているかのような錯覚に陥り、どうしてもそれは否定的にならざるをえない、ような雰囲気がございましたので、
そこは、あえて言いませんでしたけどね・・・
真逆の考え方の方と話す場合、たとえ平行線であっても、主張を貫けばいいのであって、そのほうが気持ち的にラクなのですが、真逆ではないが、賛同でもない、びみょ~・・・な立ち位置な方というのは、非常にやりづらいのでございます・・・(;^_^A
まあ、紹介出来ただけでもよかったと存じます。
そういうわけで、総会は無事に終わったのですが、
この前日から、会場となる我が家はおおわらわで、
ちなみに、お雛さんは旧暦の3月3日(今年は3月30日)まで飾ってございます。
会議に先立ち、当家の神棚で、伊勢の神宮ならびに各氏神様を遥拝し、祖霊舎にて、歴代宮司に参拝いたしますが、
はからずも、この日は東日本大震災発生から6年目の日で、
参拝の後、全員で黙とうを捧げました。
当氏子協議会は、先代宮司の時代(昭和50年ころ)に、本務羽黒神社を中心として、兼務する9社の氏子会長様方が、横のつながりを密にし、足並みをそろえて各祭事に奉仕するために結成された会で、年に一回は社務所と兼用しております自宅で総会を行っております。
ようするに、普段は生活の空間でもありますので、女房衆は掃除でおおわらわ、ということでございまして、(^o^;)
会議が終わると、直会(なおらい)で、お料理は仕出しですが、今度はお酒の燗とお酌でおおわらわ。
大学卒業前の長女も、一時帰省しておりましたので、お酌に回っております。
思えば、6年前は長女が高校生で、次女は年長さんだったのが、
今年、大学と小学校、同時に卒業ですからね~・・・(((( ;°Д°))))
ウチも、無いお金を工面しなくちゃならないのですが・・・
しかし、そんな折も、6年前の震災、そして昨年の熊本の震災でも、この協議会で協議の上、各社から(被災神社に対しての)義捐金をいただいておりますので、ありがたいものです。
今朝、境内の早咲きの山桜が一輪咲いておりましたが、
ピントが合いませんでしたね~・・・
今回の一連の騒動も、そんな感じですかね~・・・(?)