「私」もつながりの中の、大切な存在 | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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幼稚園 保育所 認定こども園の園庭を、子どもが伸びやかに豊かな育つ場所にしませんか?

こんにちは。園庭研究所の石田です。


私は「勇気づけ」で知られるアドラー心理学を学んでいるのですが、その中で言われる「共同体感覚をそだてる」ことと、園庭はつながるものがあるなぁと感じます。


共同体感覚というのは、一緒に支え合って生きているという感覚、自分自身もそこに貢献しているという感覚です。(二人の関係においても、仲間たちとの関係においても、あるコミュニティの中の関係においても。)


自然を覗いてみると、ありとあらゆる物がつながって成り立っています。

イモムシは葉っぱを食べ、そのイモムシを鳥が食べ、さらに大きな動物が食べます。

ある植物にとって迷惑だった虫を、別の動物が食べてくれて助かることもあります。

そして植物や動物の死骸は、ミミズやムカデ、土の中の小さな生き物によって分解され、土に還り、また植物の栄養になります。

葉っぱ一枚だって、小さな動物の棲家であったり…。


誰もが必要な存在で、関わりの中で生かされているんですね。




水にしても、雨が降って川に流れ、海に流れていきます。

その途中で、私たち生き物の飲み水になります。

私たちの使った水もまた川へ流れ、海に流れ、海の水が蒸発して、空に戻り、また雨となって大地へ降り注ぎます。

生き物も、水や土・石などの無生物も、ありとあらゆるものがつながり循環して、この世界が成り立っているんですね。



人と人も、人と他の生き物も、地球上のすべてが(宇宙も?)、つながり、支え合って成り立っている。

そして、「私」も、その中の大切な一人であり、尊い存在なんだ。


この感覚を、子どもたちが日々の暮らしの中で体感することは、今とても大切なことのように思います。

子どもたちが毎日接する園庭は、こうした体験の場所として大切な場所なのではないか、と思います。
^^


例えば、菜園では…





ちなみに、庭はとても自由な場所です。

もし失敗しても、またやり直せば良い。

それが建物との大きな違いだと思います。


庭をつくりながら考え、考えながら作る。

一気に整えなくても、様子を見ながら少しずつ作り込んでいけば良い。


だからこそ、園庭づくりは楽しく、業者さんに任せるのではなく、保育者や子ども、保護者、みんなで一緒に取組めると一番良いかと思います。

こんな風にみんなで園庭を作っていくなら、そこでも「みんなで力を合わせている」共同体感覚につながってくるんですね。
^^


是非ぜひ、園庭づくりをつながりの機会として、活かしてみて下さいね。


園庭研究所 代表 石田佳織

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