最近、西環方面へ行くことが多くなって・・・よく思い出すお店があります。
なんとなくいつも心の中にはあるけれど、なにがなんでも再訪しなきゃとまでなることもなく、その内また行けるかな~と考えながらも、なかなか行く機会がないまま再訪できずにいるお店。
つい先日、フォローしているブロガーさんの初訪問ブログを読んで、また行きたくなってきました。
この看板のお店です。(2014年2月上旬撮影)
MTRの西環地区開通が今年予定なのもあって西環方面が注目されだしているため、歩いていて見かけたことがある方も沢山いるのではないかと思います。
お店に初めて行ったのはもう随分と前のことです。
10年以上前かな?
その頃は、ガイドブックの地図にも殆ど載っていない地域でした。
中環&上環の大きな地図の本当に端にたまに載っているかいないか。
でも、当時は役に立たなくて有名であった「地球の歩き方」(今はかなり進歩していて、割と役立つ情報が載っていたりすることもあります)にお店が載っていたのです。
その住所をもとに、街道指南(地図本)を開いて目をこらして探し、よくわかる目印になるところを見ながら勘を働かしてトラムから降りて・・・
「なんだこの坂は!!!!!」と思いながら必死で上り、お店にたどり着いた時のうれしかったこと。
今なら google map でさくっと連れて行ってもらえるし、ネットに落ちている情報を iPhone で拾って、バス路線やトラム路線で調べて簡単に行くことができるのですけれどねぇ~!
はい、10年以上前のことですから・・・(^_^;)
さて、このお店ですが・・・
森美餐廳 Sammy's Kitchen
住所: 西環皇后大道西204-206號地下
G/F., 204-206 Queen's Road West, HK
電話: 2548 8400
営業時間:10:00–23:30
所謂、香港の老舗洋食屋さんです。
ここのオーナーのSammy Yipさんは、12歳から料理人として働き、香港で初めてホテル洋食シェフに選ばれ、マンダリン・オリエンタル、ペニンシュラで働いていたそうです。
1970年に自分のお店をオープン。
その当時は現在の場所とは違うところだったのですが、1979年に現在のこの牛さんの看板の場所に移転となりました。
ご自慢はサミーズソース(森美汁)。
ややスパイシーな秘伝のブラウンソースです。
このソースにより、サミーさんは「ソースの魔術師」と呼ばれるようになりました。
サミーさんに接客していただいたことがあるのですが、このサミーソースのことをとても誇りに思っているのを感じました。
そのサミーさん、既にシェフ歴50年以上で、2014年には86歳になられます。
ぜひとももう一度、接客していただきたい~♪
そして、サミーさんのお年のことだけでなく、もう一度行っておきたい理由がもうひとつあります。
やはり別の方のブログで知ったのですが・・・
なんとこの牛の看板、香港政府から違反構築物として撤去するように言われているそうです。
看板を取り外さなければ(廃棄)・・・・・ということになったそうですが、M+Museum
(こんなMuseumあったのですねぇ~!)が香港の街を代表する貴重なネオンサインを廃棄するのは忍びないと引き取って保存してくれることになりそうとのこと。
ちょっとホッとすると同時に、写真のように設置された状態を見ることができるのはもう時間の問題ということ。(いつまでかはわからないのですが。)
だからこそ、この看板のある内にこのお店でまたお食事してみたい。
それから・・・夜はお値段が高い方と安い方と部屋が分かれます。
ランチの時は聞かれなかったですが。
開飯の写真とかをみると、安い方は茶餐廳みたいな感じで、高い方はレストラン的な扱いかな?
ちなみに、Jimmy's Kitchen という似た名前のお店がありますが、こちらは支店もある割とお高めなレストランです。
私は行ったことありませ~ん!(-_-;)
正直に言うと、味がとても美味しくて忘れられなくて、どうしてももう一度行きたいの~ということではないのです。
サミーズソースに大感動したということでもないのです。
ただ、香港で長くがんばってきたこういう老舗のお店にとても愛着を感じます。
自分の思い出とともに。