「オプトの2012年使命」 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

「オプトの2012年使命」

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
ブログは今年も毎週更新を継続して参りたいと思います。

さて、大納会株価は数年ぶりに若干の上昇で終わったので、今年は景気復活を期待したいところ。ただ、客観的には日本を取り巻く環境は悲観的なものが多い。少子高齢化やそれに伴う社会保障の問題、日本国の財政問題から来る増税など積極的に消費に向かおうと思わせる施策が出ない限りは徐々に縮小均衡の道を歩まざるを得ないかもしれない。

GDPは2050年(ゴールドマンサックス予測)までに現在の約500兆円から約650兆円へと微増するものの、BRICS等の躍進により世界に占めるGDPシェアでは2%まで激減する。メーカー等はもはや世界を相手に仕事をせざるを得ない状況だ。株式市場の売買高は昨年末にはついに5000億円/日まで急減し、ジャパンパッシングが加速、上場のメリットを見出しづらい環境が続く。縮小する日本市場を相手にする企業は今後も厳しい経営を強いられそうだ。

そんな中我々インターネット業界は数少ない成長産業であり、企業や経済、社会を牽引する意味でも責任は重くなっている。消費者のネット視聴時間は年々増加傾向にある。ソーシャルメディアの台頭やスマートフォンの登場などが更に拍車をかけている。20世紀を代表する最も効率的伝達手段であったマスメディアから、21世紀の産業革命ツールであるインターネットに消費者は着実に移行している。マスメディア自体もデジタル化に対応せざるを得なくなる。米国広告主上位50社ではすでにマーケティング予算の3分の1がネットに割かれており、また半分以上をネットに割いている企業も多数出てきている。企業は今後益々ネットを中心にマーケティングするようになり、経営の中心にネットを据える企業も多数出てくるだろう。従って、2012年我々は「全ての企業、人にネットを活用してもらい、それを支援する指南役となる」という大切な使命を全うしなければならない。

ネットはスピードが早く、変化も激しい。次々に新たなサービス、メディア、デバイスが生まれる。昨年当社はシリコンバレーに出店した。最新のネットビジネスをいち早く収集し、それらの情報を社内だけでなく、クライアントにもセミナー等で積極的に伝えていきたい。そして「指南役」として頼られる存在になるからには、我々はネットの最新動向を知り、次々出てくる新たなメディアやネットサービスを利用し、クライアントに効用を伝え、お薦めしたり逆に制止したりせねばならない。また、サービスの多様化、仲介者の中抜き、消費者主役等の様々な変化を捉え、ネット消費者をより知ると同時に、ソーシャル対応サービス、コンシューマ向けサービス、海外展開等へのニーズにも対応していかねばならない。

「一人一人が社長」という社是に則り、社員1人1人もさることながらグループ企業にも自主自立経営を促し、グループ全体でスピード感のある事業展開と顧客ニーズに応える体制作り、そして高い収益性を確保していきたい。

停滞気味の日本ではあるが、ネットを取り巻く環境は忙しさを増すであろう。ネットを活用するクライアントを成功に導くのが我々の使命であり、我々自体がネットビジネスに挑戦し、牽引することが我々の使命である。昨年自動車産業(25兆円)を超えたネット産業から日本経済を牽引し、次代の繁栄を築くのが我々ネット業界人に課された使命でもある。今年もフル回転で邁進したい。