お願い、これ再販してちょ！！
ってことで、
シリーズ化するかもしれません。
先月末に共演させていただいた、
民謡歌手の福本えみさんからお借りした、
貴重なカセットテープ。
「秋田民謡 今と昔」
コロムビアレコード
1984年発売
主に、長谷川久子さんと、佐々木常雄さんが唄ってます。
収録曲は以下の通り。
01.秋田おはら節(日本海中部地震の悲劇)
長谷川 久子
02.検校節(鹿角荷方節)
長谷川 久子
03.喜代節
長谷川 久子
04.本荘追分
長谷川 久子
05.人形甚句
長谷川 久子
06.おしもこ節
長谷川 久子
07.角間川舟唄
佐々木常雄
08.船川節～船方節
長谷川 久子・佐々木常雄
09.長者の山(新・旧)
佐々木常雄
10.秋田長持唄
関 恵里子･千恵子
11.飴売節(かわづくし)
佐々木常雄
12.飴売節(豆づくし)
長谷川 久子
13.秋田追分
佐々木常雄･長谷川 久子
検校節は、謙良節とゆかりがあります。
おしもこ節は、おしまこ節と関連があるのか？？
船方節の元唄にあたる船川節。
など、なかなか目にしない曲が収録されておりますが。
先日、えみ姉さんと共演させていただくにあたり、
字余りの珍しい歌詞の秋田おはら節なので、と予め音源を頂いたのです。
この歌詞は、久子先生のために、秋田在住の伊藤要さんが書き下ろした詞だそうです。
(ライナーノーツより。)
「秋田おはら節(日本海中部地震)」
作詞：伊藤 要
唄：長谷川久子
ハァ～ ハァサァ出したがヨイ
ハァ 昭和58年5月26日は
語りつくせぬ驚きの 大地揺るがす大地震
名付けて 日本海中部地震の
被害に 泣いたわが郷土
ハァ 田畑も家もめちゃめちゃ壊したそのあげく
尊い命をひとのみに 奪う津波の恐ろしさ
能代港の悲しみや 合川町の小学生
加茂青さのお昼時
波間に消える あの悲鳴
ハァ 助けてくれと浜に立ち
泣いて求める父母の 願い虚しく波に散る
十三名の子の命 二度とこの世に戻らない
眠れ御霊よ安らかに 両手合わせる仏壇に
愛しい わが子を思い出し
涙でうたう子守唄
ハァ 真昼の恐怖まざまざと
見せ付け られた人々の
後の世までの語り草
孫子まで
気をつけられよと ひたすらに
犠牲に なりし親と子の
御霊の冥福 おはら祈るなり
つい先頃も、熊本地震が起きたばかりということもあって、
他人事ではなく、
電車の中で頂いた音源を聴いて
危うく涙するところでした。
5/29に、えみ姉さんの伴奏をさせていただいたとき、
実は伴奏をしながら涙してました。
てなわけで、一部、掛け声をかけられなかったです。
久子先生の唄とはまた違う、
でも意思を受け継いだえみ姉さんの唄も素晴らしかったです！！
レクイエム。。。
それで、ここからは少し違う
伴奏
という観点で。
上手な方の伴奏ほど楽に伴奏できる。
上手でない方の伴奏ほど、難しい。
とよく言われます。
小節の中を目一杯唄う方、といったら良いかなぁ？！
表現をつけると、小節をぎりぎりわざと跨いだりすることがあると思うんですけど、
そうすると、伴奏をしているこちらとしては、
速いのかなぁ？
ゆっくり弾いた方が良いのかなぁ？
等と思うわけです。
バンド形式の音楽は、基本同じリズムで進行しますけど、
クラシックや民謡では、テンポの緩急もあるので。
ホントに上手な唄い手さんで、
以前一度だけ、
間の中を目一杯で唄うけれど、拍子がきこえているかのようで
というか、
拍子が消えないといったら良いのかなぁ。
です。
そんな経験を一度だけしたことがあったんですが
(津軽民謡以外の伴奏ですが)、
今回、二回目でした。
すごく偉そうに、上から目線のようになってしまうと本意ではないので、
その辺り読み取っていただきたいんですけど、
伴奏してみて、普通に聴いていたら気付かない、その唄い手さんの底力に、
こんな感じで出くわすときがあります。
すﾝげーーー！！
という単純な感動と共に、
果たして、私は唄の助っ人であれたのか？？？
という恐怖がいつも以上に後から沸いてくるんです～(汗)。
と、当時に、エライ、凄い、良い経験をさせていただいたなぁ～、
と感謝の気持ちも同時に沸いてくるんです。
一回目は、西の民謡、
今回は、秋田民謡。
津軽の民謡では、そういう感覚はなかなか得られないかもしれません。
むしろ、そこをお互いに認め合えた上でのバトルが、
一番高嶺の伴奏になるのかなぁ～。
ということで、結論。
コロムビアさん、
プリーズ再販！