厚生労働省は8日、自営業者らが加入する国民健康保険(国保)の保険料について、来年4月から年間の負担上限額(現在65万円)を2万円引き上げて67万円とする案を厚労相の諮問機関、社会保障審議会医療保険部会に示し、了承を得た。国保と同時に納める介護保険の保険料も年間上限額(同12万円)を2万円増の14万円とする。いずれも単身者の場合、年収1000万円以上の人が対象となる。上限額のアップは2011年度以来3年ぶり。

 国保などの保険料には年間上限額が設定され、所得がいくら高くとも上限額を超す負担は必要ない。75歳以上の後期高齢者医療制度も同様だが、今回は国保に合わせて年間上限額(同55万円)を2万円増の57万円とする。年金収入が年間847万円以上の人が対象となる。いずれも「能力に応じた負担」への転換をうたう政府の社会保障制度改革国民会議の報告書に沿っている。(CBニュース)