厚生労働省は、特別養護老人ホーム（特養）の入居要件を厳しくし、介護を必要とする度合いが「要介護３」以上の人に限定する方向で調整に入った。都市部を中心に特養が不足しているため、軽度の人の利用を制限し、中重度を優先する。来年の通常国会で介護保険法を改正し、２０１５年度から実施する考えだ。
特養は、常に介護が必要で、自宅での生活が難しい高齢者を対象とした施設。全国に約７５００あり、約５０万人が入居している。ただ地価が高い大都市圏を中心に施設が不足し、入居希望がかなわない人も約４０万人いるとされる。（朝日新聞）