厚生労働省は30日、一定以上の所得がある高齢者を念頭に、介護保険サービスの利用者負担を引き上げる方向で検討に入った。利用者は現在、サービスにかかった費用の1割を負担しているが、経済的に余裕のある高齢者については2割に引き上げる方針。同省は近く開かれる社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の介護保険部会に具体案を提示。早ければ来年の次期通常国会に関連法案を提出し、2012年度からの実施を目指す。(朝日新聞)