厚生労働省は9月30日、2009年度の第1次補正予算に盛り込まれた特別養護老人ホーム(特養)などの介護基盤の緊急整備の状況を発表した。それによると、全体では09年度と昨年度(実績、補助ベース)、今年度(見込み)の3年間で14万人分が整備される見通し。国は09年度からの3年間で、当初計画12万人分に1年分を上乗せした16万人分の介護基盤を整備するとの目標を掲げていたが、それには2万人分届かない見通しだ。

 全体の09年度の整備実績は2.9万人分、昨年度の実績は4.8万人分だった。今年度は6.3万人分の整備を見込む。

 施設種別に見ると、3年間での整備量が最も多いと見込まれるのは、特養の6.6万人分。このほかの施設・居住系サービスでは、認知症高齢者グループホームが3.4万人分、老人保健施設が2.0万人分、小規模多機能型居宅介護事業所が1.6万人分、ケアハウスが0.4万人分、それぞれ整備される見通しだ。(CBニュース)