< I Don't Wanna Be Your Boyfriend> | UNDRESS ME!

< I Don't Wanna Be Your Boyfriend>

さて、聴き比べ。『 I Don't Wanna Be Your Boyfriend』リミックスとオリジナル。

 ~凄まじくカッコいいリミックスバージョン~ タイトかつスリリング!
 



 ~普通にカッコいいオリジナルバージョン~ ライブにつき、頭の部分はたんなる繋ぎです。
 


上は『Nude - Remade Remodelled』に入っているセルフリミックスバージョン、やってくれました!胸のすくようなリミックスです!
実は私、オリジナルバージョンよりこちらのリミックスバージョンを先に聴いてしまいまして、その印象がとても強かったです。うわぁチャレンジャーっ、思い切りがいいなー、粋だなーって。だって、イントロ以外のバックトラックはドラムとベースだけなんですから、むしろ勢いがあってタイトでそりゃもぅカッコイイったら!
オリジナルに入っているストリングスやファズギター等の装飾をすべて取り払って音の隙間を作り、人間の声(ボーカルとコーラス)を存分に聴かせてくれます。息づかいまで感じ取れます。

で、後で下のオリジナルを聴いて、「あぁ、普通はこうアレンジするよね」と納得。しかしオリジナルを先に聴いた人はたぶん「なんだよー、トラックいくつか抜いただけで何がリミックスなのさっ」て思うかも?
これ、意地悪く想像してみれば、「さてリミックスを作ろうかな・・」とミキサーの前に座り、まずコードを鳴らしているトラックをミュートしたら「あらら、これカッコイイじゃん、これで行く?」なんて状況も考えられそうですが、ノ~ノ~、決っしてそうではなくってよっ、と私は想像してみたいです。
これ、オリジナルのアレンジをしている段階ですでに「ほんとはリズムセクションだけでシンプルに聴かせたいんだよなぁ、そのほうが絶対センスいいんだよな」と思っていたのではないでしょうか。だって、これだけ充実した迫力のボーカル&コーラスがあったら他に何もいらないですもん。私も歌モノの曲をアレンジしていて「余分な音はいらないんだよなぁ、いっそアカペラでもいいくらいだよな・・」て、どんどん音を削っていっちゃうこと、よくあります。歌モノを扱う人はけっこうそういう経験しているのではないでしょうか。しかし聴き手側はたいてい派手な音を好むので、「しょうがない、オリジナルバージョンは普通っぽく音厚くしといて、他にもうひとつ、自分用に納得のスカスカバージョン作っとこっ」ってことに。なんか、勝手な想像ではありますがこのリミックス聴いていてそんな光景が浮かびました。

この曲のPeteのボーカル、これがドキドキものっ。語尾のビブラートで少しシャープぎみ(上ずりぎみ)に声を揺らしているのが実に艶っぽいです。この部分にくると「あぁあ、どうしよう・・」って、もう、そわそわしちゃって腰が浮く感じ。聴き慣れるまでけっこう時間がかかりました。つくづく罪なボーカリストさんです。

この曲は、ディスコ=ソウルミュージック だった頃のサウンドってイメージなのかな。D.O.Aが演ると新鮮でかっこいいです!


アルバム『NUDE』『NUDE-remade remodelled-』に収録

***************************************************************************************************