<PV映像の最高峰> | UNDRESS ME!

<PV映像の最高峰>

 ~Come Home With Me Baby [12 Inch]~
 



 ~Come Home With Me Baby [not the 12'' mix]~短縮版ですが本編にない映像がちらっと
   ch01



このPV、一見えらく普通っぽいのに、あぁそれなのにこの全編に漂う強烈な色香はどうしたことでしょう!

まるで少年のようなPeteが膝っ小僧出してジーンズ掻きあげるしぐさといい、ヒップを強調し激しく腰を振るダンスといい、振り向き様の目線&決めポーズといい、ひとつひとつの動きと表情がすべて計算されたようにそそられます。手指の開き具合にまで官能美が・・。(あと私的な注目ポイント、腕の血管が見えてますよ血管がっ、やっぱ男は血管よっ!)
そして身体に十字架いっぱいつけて「僕に試してごらん」なんて、隠している欲望を見透かしたような挑発を仕掛けてくる。これ見てそして聴いて「あぁっ、男になってピートを犯したいぃ!」という衝動にかられた女性ファンは私だけではないはずです。・・・で、すよね? おそるおそる同意を求めてみる。

いいんです!イメージの中では何したって犯罪じゃないもん!! Peteの挑発、直撃くらってしまっただけ。本音で語りましょうよ、本音で、それがD.O.A.に対するファンの仁義!
だいたい、普通っぽい服着て肌見せるのはヤメてっ、反則技よ、リアルすぎてむしろ妄想が止まらなくなるのよねっ・・もしかしてそれも計算内ですか?

ふーーー・・・。(小休止)

Peteはこの映像の中で、くるくると表情を変えていきます。オトコであったり、オンナであったり、その両方であったり、完全に性を越えて見せたり。少年、妖艶、そして時に射るような眼差し、はたまた、まるで質量を失った魂だけの存在、堕天使のようにさえ・・。見ているこちらも性を越えて男になったり女になったり。彼の存在の魅力すべてが詰まっている映像、美しいエネルギーに満ちて輝きを放っている存在。この映像を見ていると、普段は感じ得ない不思議な感覚に陥ります。これ有り得ない、この世に有り得ない・・・、なんかそんな感覚。

私は「動画→静止画像変換ソフト」で、すべてのフレームを1枚1枚見ましたが、カメラワークがとても効果的。空間をうまく捉え、様々な角度からPeteを狙っています。そして立ち昇る光の中で質量を失っていく美しい映像効果。なんだか、この映像で初めて「自由に解放されたPete」を見たような気がしました。彼自身も時折悦びの表情を見せるように感じるのですが、それは私の思い過ごしでしょうか。

全フレーム数11,450枚の中から158枚貼っときました。燃え尽きるほど幸せを感じつつ画像化。

前半78枚 ←click!
後半80枚 ←click!

中でも私が気に入っているのは、「じらさないで」の腕を2回振り下ろす "だだっ子ポーズ" と、「タッチミー」の微妙にエッチくさく指を動かすところ。ついでにLiveバージョンではこのあと、ニコ~っ、てしてますよねっ、満面の笑顔でニコ~ってっ! あれがたまりません!!
これです。

 ~Come Home With Me Baby - Disco In Dream~
 


さて、音の話。

このアルバムのPete、声が高いです。声域はもともとYouthquakeの頃からかなり広く、高域も余裕でカバーしていましたが、このアルバムからは同じ音域でもまったく違う声に聴こえます。が、Peteのこの高音、ワルくないです! オシレーター(発振器)がしっかりしているカンジ? 高くて細いように聴こえて、実は太い! みたいな。張りと艶があるし、聴いていてとても気持ちの良い声、鋭く至福感に満たされる声。そして12インチではリズムが止まる「Touch me~」の部分、ここでまた声が違います。ここだけの特別な旋律にのって、儚い、危うい、細い溜め息のような、心が掻き乱される歌い方です。
しかもこの曲、これ自体普通にありそうで、ナイ! しっかりD.O.A.マジックかかっています、ダイナミックです。シンプルな循環コード、シンプルなメロディー、まさに「歌モノ」曲、ボーカルで命が吹き込まれる曲。その器となるバックトラックも完璧で気合充分です。

この12インチバージョンでメインで16ビートをKickしているバスドラの音、私は大好き。カツカツしすぎず程よい振動感がある音。そう言えばD.O.A.でバスドラ4つ打ちじゃない曲も珍しい部類に入るかも。
激しくエフェクト処理をされドゴドゴドゴドゴ、もはや轟音と化したタムも一層緊迫感を増幅しています。当時の音、ローランドのドラムマシーンTR-808、通称ヤオヤのカウベル(ほぼセンターパンで鳴っているコココンってやつ)が頻繁に使われていますが、と言うことは、このハンドクラップもあの伝説の音でしょうか。開発者は音に納得していないが世界的にヒットした超有名な音らしいです。(小さく鳴っているのではっきりわかりませんが。)
そして当時流行ったザンッ!(オーケストラヒット)も派手に使われていますね。
さらにこのミックスではボーカルトラックにまるごとステレオディレイ(遅延)のような効果をかけているようで、ヘッドフォンで聴いていると、歌詞部分、うしろでちょっと左右に広がりつつ跳ね返ってくる声が鮮明に耳に入ります。この効果が、張りのあるPeteの声と相まってさらにボーカルを生き生きと響かせています。

12インチバージョンはオリジナル盤「Nude」のほうではなくセルフリミックス盤「Nude -Remade Remodelled」のほうに入っています。こちらにはもうひとつ、遊び心満載のリミックスが入っています。で、ライブ映像の音がオリジナル盤に近いものです。
この曲については言い尽くせない、語り尽くせない部分がたくさんあって、不完全燃焼ぎみな記事に終わってしまうのが心残り。

一言でいうと、「この曲には不思議なエネルギーが詰まっています」ってことかな。


思い起こせばPeteと私の出会いはこの「Nude -Remade Remodelled」、黄色にバラのジャケでした。新宿3丁目のレンタル屋で見かけて「なにこのベタなジャケ、センスを疑・・、ん?・・んん??・・・かっ、かわいーーーぃっ!!!」そんな一目惚れでしたっけ。そんなしょーもない、でもその感覚は正しかったのかも。中の音を聴いて結局 "一生もの" になりましたから。もしあのジャケが違っていたら私はD.O.A.と出逢えなかったのかな? あのジャケが? う~~~ん、縁とは不思議なものょ。

↓そんなあのジャケ。

nudere


↓オリジナル盤の日本仕様、こっちのほうがキョーレツ?!

nudej



アルバム『NUDE』『NUDE-remade remodelled-』『EVOLUTION: THE HITS』に収録

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