『世界から猫が消えたなら』 | 天国はまだ遠く~うつ病からのリカバリーストーリー

天国はまだ遠く~うつ病からのリカバリーストーリー

2004年10月うつ病発病からのわたしのリカバリーストーリーです。多くの人がうつ病になったことを「恥ずかしい」「隠したい」と考えがちです。「うつ病になったからこそ、人生が輝くようになった」と思える人を増やしていきたい。そんな思いの実現を目指して活動中。

『世界から猫が消えたなら』を観ました。

映画プロデューサー・川村元気による同名ベストセラー小説を、佐藤健&宮崎あおい共演で実写映画化したヒューマンドラマ。脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和が脚本を手がけ、「ジャッジ!」の永井聡監督がメガホンをとった。人気音楽プロデューサーの小林武史が音楽を担当。

『世界から自分が消えたなら、世界は何も変わらずに、いつもと同じような明日を迎えているのだろうか』…という問いかけから始まる本作。

映画が終わったあと、自分の生きてる世界がかけがえのなく、とても愛しいものにあらためて感じさせられました。世界の一寸先は闇であり、無常に溢れているけれど、無ではないということ。刻々と出会う人との一期一会は、刹那くとも生きていることを感じさせてくれる。生を感じさせてくれる一瞬一瞬がとても愛おしく大切なものに見えてくる作品でした。

宮崎さんの演じた“彼女”が、アルゼンチンの世界遺産「イグアスの滝」で「生きてやる!」と叫ぶシーンが印象に残りました。

『世界から猫が消えたなら』