患者だからこそ作れた−うつ病回復支援サービス「U2plus」 | 天国はまだ遠く~うつ病からのリカバリーストーリー

天国はまだ遠く~うつ病からのリカバリーストーリー

2004年10月うつ病発病からのわたしのリカバリーストーリーです。多くの人がうつ病になったことを「恥ずかしい」「隠したい」と考えがちです。「うつ病になったからこそ、人生が輝くようになった」と思える人を増やしていきたい。そんな思いの実現を目指して活動中。

ユーツープラスは1月5日、うつ病回復支援に向けたプログラムを提供する

「U2plus」

の正式サービスを開始した。

「U2plus」は、認知行動療法と呼ぶ対話型の心理療法をベースに、ウェブ上でうつ病の回復を支援するサービス。うつ傾向のある人から、中程度のうつ病でカウンセリングなどを受けている人までをサービスの対象にしている。医療行為のサポートツールであり、症状の程度にあわせて治療を受けている医師などに相談した上で利用することを推奨している。

私はこのニュースをネットで知ったのですが、「やられた!」というのが正直な気持ちでした。私はよくブログでも書いていますが、うつ病を克服した今、自分がやりたい夢に向かって生きよう!と人生の再出発をしましたが、そのやりたいことは、

・『このサイトがあることで、社会がちょっとよくなったね』と言われるようなウェブサービスをつくって、社会に影響を与えていきたい
・メンタル疾患のケアと相談援助で「みんな笑顔の社会」をつくりたい

です。まさに「U2plus」は、ウェブ上でうつ病の回復を支援するサービス。私がやりたかったことを実現したものだったのです。そういう意味で、「やられた!」「先を越された!」と思ったわけです。

「U2plus」を立ち上げたユーツープラスは2011年5月の設立。代表取締役の東藤泰宏さんは、モバイルサイトのディレクターだった約3年前にうつ病になり、当時勤めていた退職した経験がある。その後、周囲でもうつに悩む人が多いという声を聞き、「自分が患者の立場に立ち、治療のサポートとして欲しかったサービスを事業化しよう」とコンテストへの応募を決意。認知行動療法の専門家である千葉大学社会精神保健教育研究センター・特任講師の小堀修氏の監修の下、サービスを作りあげた。スカイライトコンサルティングが主催するビジネスプランコンテスト「起業チャレンジ2011」で最優秀賞を受賞し、その賞金300万円をもとに起業したそうです。

もっと東藤泰宏さんのことを知りたいと思い、ちょっと調べてみました。1981年生まれの現在30歳。会社員として片道2時間の通勤、土日の休みもなくひたすらに働く毎日の中で、うつ病になったそうです。仕事を失い、結婚の話はなくなり、社会に復帰する希望を失っていた。そんな20代のある夜、電車に飛び込んで自殺するため、町田駅のハンバーガーショップの店内で遺書を書くが、自殺の誘惑に耐えた東藤さんは、その後生きることを選択。1年半実家で休養した後、うつ病の課題に取り組む事を決意。千葉大学の特任講師、小堀修先生と出会い、プログラムの骨子が固まり、ビジネスプランコンテストで、起業資金を獲得する。Twitterとブログにより、同じうつ経験を持つエンジニア、デザイナーと出会い、開発がスタートしました。

うつ病経験なら私もあるし、アイデアとしては私でも思い浮かびそうですが、東藤さんの凄いのは、認知行動療法の専門家である千葉大学社会精神保健教育研究センター・特任講師の小堀修氏や開発に携わるエンジニア、デザイナーとの人脈、そしてNPOではなく、何万人、何十万人が提供するサービスに育てたいとの思いから、そのためには収益を上げ、それをもとに投資するというサイクルが必要と考え、ビジネスプランコンテストへ応募し、起業のための資金を得て、株式会社ユーツープラスとしてスタートしたところだと思います。

起業には、アイデア、人脈、資金などどれも重要ですが、やはり一番は“行動力”なんだと思いました。

スタートに大切なのは瞬発力。あれこれ考えるのは、走り出してからでも遅くはない。

また、できる人の真似すること も大切さだと思いました。 「あー、こうなりたいなぁ」 と思ったら、   まずは、

なんでもいいから、  真似してみる

「U2plus」と同じサービスを立ち上げても仕方ないと思うし、東藤さんと同じことができる能力も私にはありませんが、「U2plus」からいろいろと学びたいと思っています。いつ実現できるか分かりませんが、まだまだ諦めずに夢を実現させたいと思いますファイト