臓器移植法の改正 | 経営者の夢実現のための事業計画作成&強みの整理・見える化支援センター

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090618-00000127-jij-soci


「脳死を一律死にしないで」=慎重な議論求める-移植法A案反対の遺族ら


臓器移植法改正でA案が衆院で可決されたことについて、反対する遺族や市民団体が18日午後、衆院議員会館で記者会見し、「脳死を一律に人の死としないで」などと訴え、参院での慎重な議論や廃案を求めた。


 「わたしは死体と寄り添っていたの?」。中村暁美さん(45)は本会議場で、長女有里ちゃんの写真を忍ばせ見守った。有里ちゃんは3年半前、原因不明の急性脳症に襲われ、医師から「脳死」を宣告された。しかし、「温かい体があり、成長する体がある」と、2007年9月に4歳8カ月で他界するまでの約1年9カ月にわたり付き添った。
 「心臓が動かなくなり、体が冷たくなって初めて家族は今旅立ったんだと感じた。脳死は死の宣告ではなかった」と語った。


 議員にも実体験を通じて理解を求めたが、「直前まで『迷っている』と言っていた議員が堂々とA案に投じていた」といい、「むなしさがこみ上げてきた。この瞬間から娘は無になってしまうのか」と涙ぐんだ。 


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私もA案には反対だった。D案に賛成だった。


私の家族が万一脳死判定されたとして、私はそれを死として受け入れる自信がない。まだ温かい身体、伸びる爪や髪、呼吸だってしてる。それなのに死とは思えない。寝てるだけだと思うから。


臓器提供を求める方たちの切実な願いはよくわかる。


でもね、臓器を提供する方にも家族はいるんだよね。


臓器提供した時点で臓器提供した家族は遺族となる。


臓器提供を受けた人は命がつながってうれしいと思うだろう。


でも、臓器提供をした人の家族は家族の死という悲しみに暮れることになる。


私が一番恐れていること・・・


それは、法律で脳死を死とすることにより、脳死状態の人の家族が、脳死=死を受け入れられずに臓器提供を拒否した場合、臓器提供を求める人たち、それを支援する人たちから脅されたり、嘆願されたりして自由な意思決定ができなくなる可能性もあるのではないか?ということだ。


脅迫の電話、不幸の手紙、嫌がらせなどをする人がいないとは言い切れないから。


わかるよ、気持ちは。お願いだから助けてという切実な願いはわかる。私の家族がそういう状態ならそう思うだろうから。


でも、脳死の患者さんの家族は奇跡を待ってるんだよね。


もしかしたら目を覚ましてくれるかも・・・


もしかしたら医療技術が進化して戻ってくれるかも・・・


もしかしたら奇跡が起こるかも・・・


こういう風にね。


もちろん、臓器提供を本当に自分の意思で、家族の心からの承諾で行われることは良いことだと思うし、すばらしいことだと思う。


そして、今のように小さい子は海外でというように、海外の子供の家族だけに悲しみを与え、自国の子供は救われるだけという現実も悪いと思う。


だから自国で臓器提供ができる環境を整備すること自体には賛成だ。


でも、心臓が止まって、身体が冷たく硬くなっていって初めて死を受け止められるという今までの感覚を法律1本で変えることはできないと思う。


そして臓器提供しなければ脳死=死としなくてもいいからと言われても、さっき書いたようなことが起こらないという保障はないわけだから、まだ今の段階で脳死=死とするのは時期尚早だと思う。


国際的にはA案だからということが言われているけれど、これは倫理とか宗教とかといった人間の思想に関する問題だから、単純に国際的にどうこうということだけで変えられることはできないような気がする。


実際、A案に投票した議員さんの中にも迷われた方は多かったと思う。


無茶な話ということは承知だけど、臓器提供する側も、臓器提供を受ける側も幸せになってほしいと願っている。


医療が発達して、脳死が治るとなってくれれば、臓器提供の前提は崩れるから、臓器提供しないといけないと悩む人たちがいなくなる。


そして、すべての臓器に人工臓器ができれば、臓器提供を待っていた人たちにも新しい道は開けると思う。


医療技術の進歩を待つばかりだけど、それまでにどう解決を図るのがいいのか、実際は本当に難しいと思う。


少なくとも、脳死の人の家族に臓器提供を迫ったり、嫌がらせをしたりなどの悪質なことだけは絶対に起こらないようにして欲しいと思う。


どちらの家族も死と直面しているだけに難しいんだけどね・・・