1554 Navajo | 行政書士 みんみんのblog  

行政書士 みんみんのblog  

  人生は山あり谷あり。冒険の旅。
  みんみんから あなたへ贈るブログ ”Life is simple, full of pleasure"

№1554 (from BOS154 ) 120819-261 Sun.



アンテロープの中は、足元がさらさらの砂地。

砂をひと握りつかんで頭上に放り投げると、地上から差し込む光に砂の粒子がキラキラ輝きます。

美しい光景でした。


ちょっとアホ面 ↓


みんみんのblog  ~ ボストン便り ~

最後は鉄の階段を上って地上へ出ます。


みんみんのblog  ~ ボストン便り ~


地上へ出ると、赤土の荒野に火力発電所。


みんみんのblog  ~ ボストン便り ~

ペイジの町から98号線を走ってくると、この発電所が見えるので、

アンテロープを目指す人はこれを目印にします。


実は、アンテロープキャニオンは、ナバホ族の自治区内にあります。

アメリカ南西部に先住するインディアン部族がナバホ・ネイション(Navajo Nation)を形成し、

アメリカ最大の居留地(Reservation) 内で、独自の生活文化を守っています。


超物質主義のアメリカの地で

(この火力発電所も、近くにあるフーバーダムやグレンキャニオンダムも

近郊のアメリカ都市生活のための電力需給のため設置されています)


ナバホ族の人たちが、およそ対極の文化を守り、

伝統的な暮らしを継続するのは大変なことだろうと思います。


昔は、

アパッチ族が馬に乗って群れをなし、忽然と荒野に現れては、西部の開拓団を襲う、

という山賊のようなイメージで映画がたくさん作られましたが、

さすがに今ではそのようなフィルムは作られなくなりました。

先住民族から見ればまた違った歴史観となります。


インディアンという呼称についても問題が残っています。


私が語学学校で習ったときは、

「インディアンという言葉を使ってはいけない、Native American と言いなさい」と習いました。

けれども当の部族の人たちは、

Native American という言葉で呼ばれることにも問題を感じていると聞きます。

sensitive issue (センシティブ イシュー・繊細な問題) だと思います。

彼らは、部族の誇りを持ち、独自の言語も持っており

もしかすると、それぞれの部族名で呼ぶことが一番いいのかもしれません。

もっとも居留地を出ていく人たちもいて、

言葉を忘れ、部族の誇りも捨てていく若い人たちもいるようです・・・。


アンテロープの中では、ナバホ族の男性が私たちのために笛を吹いてくれました。

心にしみる笛の音。


神秘的な光景の中で、

笛の音が柔らかにに伸びていき、目を閉じると、『豊穣』という言葉が脳裏に浮かびました。


大自然の豊穣、生きる喜び、風土に溶けてひとつになる喜び


ココペリという、笛を吹く豊穣の神様(男神) を連想しました。


みんみんのblog  ~ ボストン便り ~


↑笛を吹くココペリ (おみやげに買ったテーブルセンター)