じゃこの起業物語・・・①
私たちは、愛媛県宇和島市という所に住んでいます。
宇和島市は、海と山に囲まれた、田舎町です。
夫のよっちゃんは、この町の名産品、
じゃこてん・かまぼこを作る職人の仕事をしています。
年齢は40過ぎですが、職人暦はこの道20年のベテランです!
長く勤めていると、じゃこてん・かまぼこに対する熱い思いもあります。
しかしながらこの頃、昔ほど、
庶民がじゃこてん・かまぼこを食べなくなってきています。
若者が練り物離れしているのです。
私が子どもの頃は、けっこう日常的に食べていました。
このブログでもご紹介させて頂いてるように、
本当に色んなおかずに入っていたし、
私の思い出としては、
土曜日のお昼のおかずは、母に
「じゃこてんにしてよ!」って頼んでいました。
母は、働いていたので、土曜日に学校から帰っても家にいません。、
(兄弟3人いるのですが)
私たちはそれぞれが母に頼んでおいたおかずを出して食べます。
私は、自分でフライパンでじゃこてんを焼いて、
ご飯と一緒に食べながら「暴れん坊将軍」を見るのが楽しみでした。
そのくらい、とっても大好きで身近な食べものだったのです。
最近では、私の世代の人たちが親になっているわけですが、
じゃこてんを使った料理もそれほどしないし、
かまぼこをおつまみにしているパパさんも、あんまりいないかな。。。
職人の高齢化も、悩ましい所です。
でも、じゃこてんって、とっても体にいいんですよ!
魚の、骨・皮まで丸ごと食べるわけですから、
栄養価がすごく高い。
DHA・EPAの効果で頭をよくする働きもあり、
血液をサラサラにする効果もあり、
コラーゲンが、美容にもいい。
もちろんカルシウムたっぷりで、
成長期の子どもたちに欠かせない栄養がいっぱい入っているんです。
私たちは、このような素晴らしい食品を、
宇和島の各家庭の冷蔵庫に戻したい。
もっともっと、ずっと食べ継いでいってほしい。
そしてその素晴らしさを、もっと広く、
日本中~世界中の皆さんに知ってもらいたい、
食べてみてもらいたい、
そういう気持ちです。
今、食の安全確保が難しい世の中になってきています。
業者は様々な理由で食品に保存料などの添加物を使用しています。
でも私たちは、子どもに毎日じゃこてん食べてほしいのです。
だから、世間一般のイメージ通り、
「魚肉練り製品には添加物がいっぱい入っていて体に悪い」
というのは、嫌なのです。
だから、無添加で、おいしくって、体にいい、
子どものおやつにもなり、パパのおつまみにもなる。
朝の忙しい時でも、お昼や夜の、おかずが足りない時でも、
さっと焼けば、もう一品追加できる。
そんなマルチなじゃこてんをたくさん作って、
もっともっとみんなに食べてもらいたい。
って、思っているのです。
徐々に衰退しつつある、この宇和島じゃこてんを、このような思いで、
作り続けていきたいのです。
さあ!じゃこの起業物語のスタートです!