カイザー鈴木のげーむじん雑記帳 5/16 | 逆転裁判合同ブログ1号店

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逆転裁判の話題もそこそこにメイン管理者が任天堂への行きすぎた愛をぶちまけている痛いブログ。

最近都内に出かける機会があった際に、空いた時間に家電量販店やゲームショップを

覗いてみたんですが、明らかにDSLiteやWiiが販売されていることが多くなっています。

異常な状態が長期間にわたって続いてきましたが、ようやくそれも解消しつつあるのでしょうか。


しかし、某家電量販店の店頭には、うず高いWiiの山が・・・。転売目的の買占めは、まだ

行われているようです。ニュースとかでは発売当時から見て知っていましたが、

実際の現場を見たのは初めてだったので、怒りと悲しみを同時に覚えました。

でもヤフオクでももう利ざやは稼げなくなってるから、やはり海外(中国とか)への輸出目的か。

あっちでは正式販売されていないから、利ざやが稼げる限り、まだまだ続くのかもしれません。


某ブログで、任天堂が今週から再び出荷調整する、という噂が書いてありましたが、

もし事実なら止めて頂きたいですな。早く普通に買える状態にしてほしいものです。



▼ソニー本決算発表。本業は復活も、ゲーム事業がグループ全体の"癌"に


ソニーの本決算が本日発表されました。本業のエレクトロニクス部門や、映画・金融などの

事業は好調に推移し、市場のコンセンサスを上回る好決算でした。

しかし、その中でゲーム事業だけが、2000億以上の営業赤字を計上し、足を引っ張っています。


■ソニー、ゲーム事業は今期も赤字に PS3出荷は倍増へ(ITMedia)

■ソニー、前期のPS3販売台数360万台にとどまる(時事通信)

■「PS3の逆ザヤ、07年も解消せず」ソニー決算会見(日本経済新聞)


前期のPS3の生産出荷台数は550万台。目標としていた600万台には届きませんでした。

しかも「生産出荷」は生産拠点(工場)から出荷された台数で、実際に小売店に出荷された

台数は約360万台であることが、決算発表会の質疑応答の場面で明らかになりました。

PSPの時から問題になっていた「生産出荷」マジック。それはもう公知の事実となり、

マスコミからも質問で突っ込まれる始末。もう「生産出荷」ベースの発表はやめるべきでは。


そのしわ寄せはPSPにも及んでいて、2006年度第4四半期(2007年1月~3月)のPSPの

欧米向けの生産出荷台数はなんと0台。在庫が膨らみすぎて、生産を止めざるを得なくなった

ことが伺えます。PS3も上記の通り既に在庫は190万台に達しており、棚卸資産(在庫)は

06年12月末時点から92%増の1988億円に達しています。

PS3の逆ザヤ(生産コスト>販売価格)状態も解消にまだしばらく時間がかかるとのこと。

そのため、2008年3月期もゲーム事業で500~600億円程度の営業赤字を見込んでいます。

PS3の出荷見込みは1,100万台ということです。(ちなみにWiiは1,400万台を見込んでいます)


こうして見ると、ソニーのゲーム部門がいかに苦戦しているかが改めてよく分かります。

PS3の値下げについて、今日の質問では明言を避けましたが、検討すべき課題であることは

明らかでしょう。Xbox360のキラーソフト「Halo3」の北米での発売日が9月に決まり、

このままでは先行する2機種との間は開く一方。来年もこのような状態が続けば、

「ゲーム部門からの撤退・もしくは売却」という選択肢が現実味を帯びてくるかもしれません。

そういう意味ではSCEにとっては、この1年が正に”正念場”と言える戦いになりそうです。

まずは、「みんゴル5」などの大型タイトルが出る夏商戦で、どれだけ巻き返せるかに注目です。


(カイザー鈴木)