「世界樹の迷宮」をフラゲしてきた。
ショップから帰る車内で特典サントラを流し、音楽と共に、
過酷なダンジョン探索への覚悟を、身体の中に染み込ませて行く。
ところで、このサントラは良い。凝った音作りをしている割に、
ゲーム音楽らしさを失わない絶妙の匙加減は、
巨匠・古代祐三の匠が成せる業か。
そんなわけで、早速DSにカードを入れ、スイッチオン!
美麗というには微妙だが、鬱蒼とした森に佇む巨大な樹木が、
2画面ぶち抜きの圧倒的なスケールでもって、プレイヤーを迎えてくれる。
はやる気持ちを抑えつつ、ボタンをプッシュ。
いきなり、オプション画面をチェックする。
“RPGでは、何より先にオプション画面を開く派”の僕としては、
お約束の行動でもある。メッセージ速度を最速に設定し、
これで準備は万端。早速、ゲームを始めてみる事にする。
ニューゲームを選択すると、町の中からゲームが始まる。
最初は冒険者ギルドにしか行けないが、
とりあえずここで、施設をザッと紹介してしまおう。
・長鳴鶏の宿・・・宿場。体力回復やセーブを行える。
・ケフト施薬院・・・病院。死人の復活や薬品の購入が可能。
・シリカ商店・・・武器や防具、道具の売買が可能。
・金鹿の酒場・・・クエストを受けられる。
・冒険者ギルド・・・キャラクターの作成や削除、引退、編成などが可能。
・執政院ラーダ・・・ミッションを受けたり、アイテム、モンスターの発見報告など。
まずは、ギルドでパーティー全体を称する「ギルド名」を決める。
それから、5人のパーティーメンバーを編成していく。
ギルド名は「きつねうどん」。銘に意味は無い。
僕の編成したパーティーは、
ソードマン、パラディン、レンジャー、メディック、アルケミスト。
前衛をソードマンとパラディンの2人で堅め、
残りのメンバーで後方支援を行うという布陣である。
ギルドを編成したらば、シリカ商会で武器防具を揃え、
執政院ラーダへ向かおう。
マッピングなどの基本的な操作を学べるミッションを受けられる。
尚、お金はモンスターと戦って得られる素材を売って手に入れる。
また、素材を売る事で、新しい武器や防具が追加されることも。
ところで、僕からのちょっとしたアドバイスだが、
後列を3人にする場合、最後列はスキルをあまり多用しない奴がいい。
戦闘中、コマンドを入力してしまうと、確認画面なくバトルが始まってしまうので、
例えば、最後列にメディックを配置していて、そのターンで回復しようと思っていたのに、
操作を誤って防御なんて選んでしまうと、悔やんでも悔やみきれない。
しかし、重要な役回りを担う人間を最後列にさえしていなければ、
すぐに入力し直す事が可能なので、これは何気に重要な戦術だ。
というのも、このゲーム、予想してた以上にバランス激キツ。
くれぐれも言っておくが、最初のミッションだからと甘く見るな。
おっちゃん、このミッション完遂するまでに、2度ほど全滅したんで。
とにかく、ゲームを始める前に確認してもらいたいのだが、
最初の時点で、スキルポイントが3ポイント割り振れるので、
メディックとアルケミストをパーティーに入れたら、
攻撃魔法と回復魔法を、確実に習得させておくように。
一応、書いておくが、攻撃魔法は“属性マスタリー”と“施術”、
回復魔法は、“回復マスタリー”と“キュア”の2つを習得しなければ、
使用することは出来ないので、注意していただきたい。
スキルポイントは、1レベルに付き1ポイントしか増えないので、
魔法の習得をしくじると、まともなプレイは出来ない。
もし、しくじってしまった場合は、とりあえず、やり直すことをオススメする。
・・・ちなみに、おっちゃんは1度やり直す派目になった。
まぁ、やり直さずともプレイは出来るが、戦いはかなり厳しくなるので、
相当な覚悟を持って臨むように。
・・・・とまぁ、ゲーム最序盤の流れはこんな感じか。
とにかく、まず言えることは、ライトな見た目に騙されるな、ということ。
はっきり言って、このゲームはRPGファンの為の超骨太大作である。
なので、最低でも、「不思議のダンジョン」シリーズくらいなら、
問題なく遊び込める程度のゲームスキルがなければ、
ちょっと手に負えない可能性あり。それくらい、豪快なバランス調整が成されている。
ちまちま稼いだ経験値が、あっという間に消えてなくなる危険を承知で、
それでも先に進もうと思えるような、ドMユーザーでなければ、
このゲームを楽しむ事は難しいかもしれない。
ゲームの仕様も、ある程度、RPGのノウハウを理解していることを前提として、
仕上がっている印象が強いので、ここまで読み進めてみて、
自分にはちょっと無理かなぁ~と思われた方は、
手を出さない方が無難だろうと思う。
かと言って、決して理不尽なゲームではない。
確かに、それなりの知識を要求される事に違いはないが、
だからこそ、自らの知識、経験をフルに活用して、
強大なるダンジョンに立ち向かうことの面白さは、
ここ最近のRPGでは、なかなか味わえなかった快感でもある。
出てくるモンスターは凶悪な連中ばかり。
しかし、辛抱に辛抱を重ね、強敵をねじ伏せたときの爽快感は、
何物にも変え難い魅力だと断言できる・・・ほど、
まだ遊び込めてはいないので、このゲームの魅力は、
今後おいおい、お伝えしていければと考えている次第である。
・・・・あと、最後にマッピングに関してだが、
オートマッピング機能があるんなら、
手書きマップの魅力半減な気がせんでもない。
これをオンにしていると、プレイヤーの移動したタイルの色が、
自動で変わるようになる為、あとは、それをペンでなぞるだけ。
これじゃあ、単に地図を書く作業をしているだけでは?(笑)
まぁ、これはこれで面白いから良いんだけど。
オプション画面でON・OFF切り替えられるので、
「俺は白紙の方眼に1から手書きマップを作るぜ!」
という、こだわり派のあなたは、オートマップ機能なしでどうぞ。
(KAY.Sak)