つんく♂は糸井重里に代わるヒットメーカーとなれるか?「リズム天国」 | 逆転裁判合同ブログ1号店

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逆転裁判の話題もそこそこにメイン管理者が任天堂への行きすぎた愛をぶちまけている痛いブログ。


●「リズム天国」(任天堂/メイドインワリオ開発チーム/J.P ROOM/つんく♂)

今、ネットで大変な話題を呼んでいるゲームがある。

ニンテンドーDSが破竹の勢いでゲーム市場を席巻する中、

もはや旧世代ゲーム機となってしまったゲームボーイアドバンスで

発売されたそのゲームは、瞬く間にユーザーの心を掴んでいった。

そのゲームの名前は「リズム天国」。

お馬鹿なノリが魅力的な任天堂のリズムアクションゲームである。


◆「リズム天国」公式サイト


僕自身、発売日に購入して遊ばせてもらったが、ものの見事にハマらせて頂いた。

音楽に合わせてボタンを押すだけのシンプルな内容だが、

リズムを刻むという理屈抜きの気持ち良さを、非常に分かりやすい形でゲーム化。

人間の持つ本能的な快感をストレートに刺激するミニゲームが、多数収録されている。

また、どこかシュールなビジュアルが見た目にもかわいらしく、

「押忍!闘え!応援団」とはまた違った、抜群の世界観を構築している。

ゲームに理屈を当てはめるのは簡単だが、

ゲームは理屈だけで出来ていないことを、改めて教えてくれる傑作と言えるだろう。



●参考:「押忍!闘え!応援団」(任天堂/iNiS)

しかし、このゲームに関する最大のサプライズといえば、

企画から開発までの総合プロデューサーが、あの“つんく♂”であるという事実である。

しかも、本人自らが企画書を書き、任天堂に直接持ち込んだというのだから驚きだ。

ところが任天堂は、この「リズム天国」に彼が関わっているという事実を、

ゲームが発売されるまで完全に伏せており、

つんく♂プロデュースであるという事実は、ゲームが発売された後になって、

我々ユーザーの知るところとなったのである。

そして、任天堂が取ったこの戦略は、その狙い通り、

「リズム天国」というゲームがタレントの名前を使った半端なゲームではないということを、

多くのユーザーに植え付けることに成功した。

(※ちなみに、J.P ROOMというのは“つんく♂”が所属する芸能プロダクション)


任天堂のファミコンが登場してから、実に20年を超える歴史を刻んできたゲーム市場だが、

TVタレントの絡んだゲームに、まともな作品は皆無に等しかった。

今や伝説として語り継がれる「たけしの挑戦状」を筆頭に、多くのタレントゲームが登場したが、

そのことごごくがクソゲーとして認知され、歴史の闇に消えていった。

そんな中で、唯一と言ってもいい成功例が、糸井重里がプロデュースした、

任天堂の代表的なRPGシリーズ、「MOTHER」である。

しかし、その「MOTHER」も、2006年4月20日に発売された「MOTHER3」を最期に、

その歴史に幕を下ろすこととなってしまった。


●参考:「MOTHER3」(任天堂/BROWNIE BROWN/APE/糸井重里)

そして、その糸井氏と入れ替わるように登場したのが、

今回の「リズム天国」プロデューサー、つんく♂氏である。

ひとつのタレントゲームが終焉を迎えたこのタイミングで、

新たなタレントゲームが話題を呼んでいる。

僕はこの事実に、何か運命的なものを感じてしまうのである。


この記事を書いている時点では、売上げ的もまだまだ認知されているとは言い難い状態だが、

ネットでの反響は凄まじく、評価も概ね好評のようだ。


◆「リズム天国」応援団員大募集(忍之閻魔帳/goo版)

◆GBAレビュー:「リズム天国」(GBA mk2)


今回こそは、「押忍!闘え!応援団」の二の舞にはさせたくないと思い、

拙いながらもレビューをさせていただいた。

この内容で3800円は、かなりお買い得だと言える。

GBAのソフトは、ニンテンドーDSでも遊ぶことが出来るし、

機会があれば是非一度、触っていただきたい作品である。


(KAY.Sak)