★☆★Around The World・・・2,264days ★☆★
★☆★123countries ・・・in Calgary,Canada ★☆★
★☆★Distance ・・・ 3,011km(Total Distance122,251km) ★☆★
My close friend past away...
I am sunk in grief.
「まただ・・・。やっぱり治ってないや・・・。」
全身が泥になったように、ゆっくりゆっくりまどろむ。
「過眠症」
正式な病名がついていると知ったのは、随分と随分と経ったときだった。
14歳の梅雨は今まで生きてきて一番重い雨だった。
その頃読みあさった本は、「多重人格者」や「猟奇的殺人者」、「サイコパス」といった、この年頃の子が通る道を僕も歩いていた。
多感な時期の当時の僕は、深い螺旋階段を降りていってしまった。
部屋の隅に薄っぺらい影みたいなのに、存在感だけは驚異なものを住まわせてしまった。
あいつはじっとこっちを見ていて、ときおり話しかけてくる。
不気味な奴だった。
中学、高校と、あいつのせいで何度か病院に通った。
大人になるにつれ、あいつの存在が気にならなくなってきた。
決定的だったのは、「ビリーミリガン」ではなく、「アルジャーノ」に助けられたこと。
半年に1回ほどやってくるあいつは、1年に1回、2年に1回と存在感も薄くなっていった。
社会人になった頃、完全にあいつが出ていったと思ったとき、またあいつはやってきた。
決まって自分じゃ手に負えない何かがあったときだ。
自分の意志を全く無視して僕は泥のように眠ってしまう。
現実逃避の最たるものだろう。
実はあいつは僕を苦しめる存在ではなかった。
あいつは僕が創り出したスケープゴートだったんだ。
全部あいつに背負わせていたんだ。
あいつは僕の救世主だったんだ。
そしてあいつは今、僕を救いにまたやってきた・・・。
昨日、僕の大切な友人が亡くなった。
いつも僕の前を照らしてくれるような存在だった。
自転車取材中に車が後ろから突っ込んできたらしい。
その場で昏倒。
その知らせを聞いた僕は、日本人らしく太陽信仰に頼った。
予定を変更して、その辺りで一番大きな山に登って、彼の命を救ってくれと神に懇願した。
そこに神はいなかった・・・。
立ち上げた会社もますます機動にのり、これからさらに躍進するところだった。
まだ若い彼は幼い子を残して逝ってしまった。
2日前まで彼とやり取りしたメールが、奇妙なものに思えて仕方がない。
信じられない。
現実感が全くない。
帰国も考えた。
再発した病魔が僕を襲う。
眠りに落ちるくせに、悪夢ばかりで夢と現実の区別もつかないくらいうなされる。
こんな時こそ自転車に乗って頭をスッキリさせたい。
彼のことを思いながらの黙走(想)。
だが、それすら出来ない。
「自転車に乗るのが怖い・・・。」
彼の命を簡単に奪っていった車が怖い。
これまで紙一重のところで生きてきたんだと思うと、今更になって震えがきた。
ハンドルがうまく握れない。
背後が怖い。
眠い。
眠い・・・。
今、こうして文章にすることで気持ちを落ち着かせようと努力してる。
客観的に自分のことを捉えることで、自分に「大丈夫」だと言い聞かせるために。
立ち止まることに怯えている。
あてもなく歩くことなんてもうできないよ・・・。
クリック&タッチしてください!ポイントが入ってより多くの人に見てもらうことが出来ます★☆★☆★
☆★☆★Click Me★☆★☆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓