前代未聞だが、この人の証言を聞かない限り私の心のつかえは取れない | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

何とかしてこの人に証言させることだけは回避しようと、あれこれ手を回してきたが、結局はこれが安倍内閣の致命傷になりそうだというのが現在の状況ではないのかしら。

元々は大した話ではなかったのかも知れないが、ここまで来ると、もうそんなことは大した話ではありません、などといった、木で鼻を括ったような応対では済まされなくなる。

大阪地検特捜部はそろそろ籠池氏の身柄を確保しての取り調べに踏み切りそうな雲行きだが、多分、そこで再び火が噴き出す。
官邸の初期対応の誤りがここまで事を大きくしてしまった、と言っていいのだと思うが、一手の狂いがすべてを台無しにしてしまうことがある、というのはまさにこのことだろう。

籠池氏はいわゆる善良な市民とは言い難い一面を有しているが、まあ、どこにでもいそうな人である。
報道されているところからすると刑事訴追に値するようなこともしているだろうし、その証言を鵜呑みにしてもいけないのだが、その証言のすべてを虚言だ、戯言だ、などと言って一蹴することは出来ないように思う。

加計学園問題と同様に、言った言わない、貰った、渡していないという水掛け論に終わってしまうかも知れないが、総理夫人がいつまでも影に隠れていると、森友学園問題についての不信感が募る一方ではないかしら。

総理夫人を証言台に立たせるようなことは出来れば避けたいものだ、と私も思ってきたのだが、どうも無理なようである。

一寸の虫にも五分の魂、と言われているが、籠池氏の口を封じるのはやはり難しい。