前文部科学事務次官の前川氏の記者会見に弁護士が同席したことは、実に結構なことだと思う。
弁護士が同席している時は、記者の皆さんから突飛な質問があった時に弁護士に相談出来るから、ちょっとした間が空く。
本当には相談しなくとも、相談するふりをして間を稼ぐ。
普通の人はその間を稼ぐことが出来ないので、慌てて答えて、後であんなことは言わなかった方がよかったかな、などと後悔することがある。
前川さんは差し違えする覚悟なのかな、などという風評が立ったが、弁護士を記者会見の場に同道したというのは、いざという時は法的手続きを取ることも辞さない覚悟だな、ということが分かる。
官邸が全力で前川記者会見潰しに走ることは必至の状況だったから、万一の事態に備えて弁護士を帯同していたのは大正解と言うべきだろう。
これからも血みどろの戦いが続くのだろう。
在職中に声を上げるべきだったろう、などと中傷する人もいるが、人はトコトン追い詰められないとなかなか実際の行動には出れないものである。
私は、あらゆる圧力に屈しないで声を上げた前川さんを男だと見ている。
これだけの覚悟をした人を今更闇から闇へ葬ることは、どんな剛腕の人も出来ないはずである。
くれぐれも負けないで欲しい。