アメリカが強くなるのは歓迎していいと思うが、下品になるのは勘弁してほしい | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

トランプ氏はどこまでアメリカの評判を落とすのかな、と実は心配している。
今のままでは、トランプのアメリカは世界の指導者の地位から滑り落ちてしまいかねないぞ、さて、どうしたらいいだろうか、というところだ。

アメリカファーストに舵を切ったのだから、エコノミックアニマルと一時的に揶揄された日本以上にトランプ氏はアメリカを経済大国にしていくための施策を推進するだろうと思う。
多分、トランプ氏は、アメリカの国内産業やアメリカのプアホワイトと言われる人たちの生活向上のために邁進するのだと思う。
アメリカが経済的に強くなり、国力が増強され、政治的にも経済的にもアメリカの社会が安定化に向かうのであれば必ずしも同盟国と位置付けられている日本にとっても悪いことではないと思うが、しかし、トランプ氏の治世の下でアメリカの社会が安定化に向かうのかについては一抹の不安がある。

トランプ氏の治世は、どうも反知性主義になりそうだ。
あの乱暴と言うか粗暴な言動はそうそう改まりそうにない。
これから4年間のトランプ大統領の治世でアメリカは威信を大きく失うのではないかしら、と懸念している。

今は、残念ながらトランプ氏に対して尊敬の念を表することが出来ない。

まあ、何の影響力もない日本の一市民がアメリカの大統領を尊敬しようがしまいが何の関係もないだろうが、世界の首脳同士の間では他国の首脳に対して尊敬の念があるかどうかは、国際関係の将来を左右する結構大事な要因になり得る。

トランプ氏の強みと弱みの双方を正しく理解しておく必要があるが、今のところトランプ氏は、政治家としてはよく分からない人だ。

経済人としてのトランプ氏は、とにかく分かりやすい。
目標を立てたらまっしぐらの「猪」、だと思っていれば、大きく間違えることはなさそうだ。

さて、猪のトランプ氏を上手にコントロール出来る人はアメリカにいるのだろうか。

ロシアのプーチンは、どうやらそれが出来る一人のようだが。