自民党にも民進党にも切り札が一枚づつ残ってはいるが、まあ、止めた方がいいだろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

想定外のことが起きるのが永田町なり政治の世界のことなので、その時になって、あ、まさか、そんな馬鹿な、ということがないように、今のうちに一言述べておく。

そんな馬鹿な、ということなのだが、ここで書いてしまうと多分消えてしまうようなことだ。

政治の世界では、よくやる手である。
名前が上ったら、大体は潰される。
人間は結構天邪鬼的なところがあるから、報道されてしまったらその嘗にある人は報道とは違ったことをやりたくなるものである。

人事を潰すためには、報道で名前を先に出させてしまう、というのが一つの手である。

報道で名前が出たら、誰がリークしたんだ、とその嘗にある人が怒り出して、名前が出た人の名前をリストから外してしまう、などという話はしばしばある。
国会の同意人事でもあるが、それ以外でもある。

今朝の読売に面白い記事が載っていた。
都知事候補として自民党や民進党で俎上に乗っている人たちが現在どんなコメントを出しているか、という一覧表である。

ああ、この一覧表に載っていない人が最後の本命かしら、と思っているところである。
後出しジャンケンが有利だと言われているのだから、名乗りを上げた候補者がパッとしなければ、今は名前が上っていない人が彗星のように現れれば一気に流れが出来そうな気がする。

多分、この人が一番の適任者なんだろうが、結局はこの人は最後まで表に現れないかも知れない。
切り札を切らないでも済むのだったら、ずっと温存しておけばいいのではなかろうか。

さて、今のところ誰も語らないシナリオがある。

7月10日に結果が判明する参議院選挙では、特に東京の選挙区で民進党の苦戦が露呈するのだろうと思っている。
一人は当選するが、もう一人は次点で落選する。

東京都知事選挙の告示日は、7月14日である。
民進党が擁立しようとする都知事選挙の候補者は、どうやっても通りそうにない。
そういう時に、さてどうするか。

普通はあり得ない話だが、当選した民進党の候補者が当選を辞退して都知事選挙に鞍替えする、というウルトラCがある。
民進党の参議院の一議席は、これで確保できるということになる。

まあ、国政の場でやるべきことがあると宣言して参議院選挙に立候補した蓮舫氏がそんなことをするとは思えないが、貧すれば鈍するで、何があるか分からない。

頭の体操でしかないが、そういう事態にも備えて万全の手を打っておくのが自民党の選対だろう。

参考にされるのもよし、されぬのもよし、というところだ。