今自民党の憲法改正草案で国民投票をやったら、圧倒的な大差で改憲派が負けるだろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

二者択一の国民投票を決めていいのは、死刑を廃止するか、それとも死刑を存続するか、ぐらいのことで、滅多なことでは国民投票をしない方がよさそうだなと思っている。

自民党の憲法改正草案のとおりの憲法改正をするかしないか、という国民投票をしたら、確実に改憲派が負ける。
多分、二度と再び立ち直ることが出来ないほどの大差で負ける。
国民投票をしないからどうにか自民党の憲法改正草案は生き延びているだけで、私の目からすると自民党の憲法改正草案は既に死んでいる。

安倍総理がこの参議院選挙で自民党の憲法改正草案のことに一言も言及しないのは当然のことだと思う。
死んでしまっている憲法改正草案を持ちだしたら、如何に演説が巧みになっている安倍総理でも国民の信任を得ることは出来ない。

この度の参議院選挙の政見放送を見ていると、安倍総理が格段にいい。
他の政党の政見放送はどうにも訴求力が弱い。
まあ、今は政見放送を見てから投票先を決めるような人は少ないのだろうから、この程度でもいいのだろうが、眠くなってしまうような政見放送があったのには驚いた。

もっとも、公明党や共産党の政見放送は見ていないので、安倍総理の政見放送よりも聞かせる政見放送が皆無だった、とは言わないが。

私が見ている範囲では、自民党の候補者の選挙運動の方が勢いがある。
まあ、街頭演説や様々な集会の会場にいくら人が集まってもそれが票に結びつくわけでもなく、集会に対して人が集まっていなくてもそれなりに得票する人がいるのが選挙だから、これだけで参議院選挙の結果を占うことは出来ないのだが、事前の世論調査が大きく外れそうな予兆はどこにもない。
粛々と選挙が進んでいる、といったところだ。

イギリスの国民投票のような大方の予想を裏切るような選挙結果にはなりそうにないのだから、日本の政治状況は実に安定している。
変化を期待していた方々には残念だろうが、社会の安定を願っている人々にとっては、今の日本は決して悪くない。

この安定した社会を無理に変えるよぷなことはしないでくださいね、といったところか。

自民党の憲法改正素案が事実上死んでしまっていることは、いいことである。