私の任に非ず、とか、日本の任に非ず、と逃げるわけにはいかないのだが、しかし、私の任でも日本の任でもないことは明らかだ。
いくらアメリカが警告し、いくら中国が牽制しても北朝鮮のミサイル発射を阻止できなかったのだから、日本政府がいくら顔を真っ赤にして北朝鮮のミサイル発射を非難しても相手は動じないだろうと言わざるを得ない。
私たちは実に無力だな、と思わざるを得ないが、力がないのに力があるふりはしない方がいいだろう。
北朝鮮の核開発やミサイル開発を何としてもストップさせなければならないが、これが出来そうなのは国連の安保理事会だけだろうと思う。
安保理事会でも実は北朝鮮の暴走は阻止出来ないのかも知れないが、私たちには安保理事会の外頼る術がない。
安保理事会の常任理事国であるアメリカや中国があれだけ牽制しても北朝鮮はミサイルの発射を一切躊躇しなかったのだから、それだけ安保理事会が無視されているということだ。
北朝鮮によって国際秩序が明らかに乱されている、と言うべきであろう。
国際社会がこのまま何もしなければ、北朝鮮の国際社会に対する挑戦はさらにエスカレートする。
さて、安保理事会は北朝鮮に対してどういうペナルティを課すことが出来るか、というのが、これからの重要な問題になる。
アメリカと中国がどう動くか。
アメリカと中国以外の安保理事会の常任理事国がどう動くか。
すべては、これに係っている。
日本政府に出来ることは、アメリカと中国の双方に対して共同歩調を求めることぐらいだろう。
日本の国会議員にも私にも出来ることは、何もない。